自宅で出来る指輪のお手入れ方法。宝石は「硬度」で掃除方法が違う! (1/2)
ダイヤ、ルビー、アメジスト、サファイア…宝石にヒビや欠け、傷がつかないように掃除しよう。自宅で出来る指輪の汚れの落とし方。
こんにちは、リングプランナーの飯田馨です。
婚約指輪や結婚指輪に誕生石を入れる方も多いと思います。
以前、ジュエリーのメンテナンス方法はご紹介させて頂きましたが、今回は誕生石のある指輪のお手入れ方法についてご紹介します。
研磨剤が入ってない布で、砂埃など表面の付着物を払ってから、誕生石を布で拭くのが基本的なお手入れ方法です。
この時、ゴシゴシと“擦りつける”ことは避けましょう。
埃の中には、水晶の粒子が含まれているので、誕生石の硬度が水晶と同じ、もしくは弱い場合には、キズが付く可能性があります。
では、次に誕生石ごとの硬度を見ていきましょう。
1822年にドイツの鉱物学者モースによって考案された、鉱物を硬度で分類したものです。
1~10の整数で表され、最も硬いものはダイヤモンドで硬度10、水晶系の鉱物は硬度7です。
- 1月:ガーネットのモース硬度は『7.5』
- 2月:アメジストのモース硬度は『7』
- 3月:アクアマリンのモース硬度は『8』
- 4月:ダイヤモンドのモース硬度は『10』
- 5月:エメラルドのモース硬度は『7.5』
- 6月:パールのモース硬度は『2.5〜4.5』、ムーンストーンのモース硬度は『6~6.5』
- 7月:ルビーのモース硬度は『9』
- 8月:ペリドットのモース硬度は『7』
- 9月:サファイアのモース硬度は『9』
- 10月:オパールのモース硬度は『5〜6』、ピンクトルマリンのモース硬度は『7.5』
- 11月:トパーズのモース硬度は『8』、シトリンのモース硬度は『7』
- 12月:トルコ石、ラピスラズリのモース硬度は『5〜6』
“劈開”のある石は、硬度があっても、落としたり、ぶつけたりした衝撃で割れることがあります。
ダイヤモンドも割れますから、宝石同士は一緒にせず、個別に保管しましょう。
真珠・オパール・トルコ石・ラピスラズリ・ムーンストーンなどは、日常生活の中にある酸やアルカリを含んだものに弱いので注意しましょう。
もし付着したら、すぐに水で洗い流してから、柔らかい布で水気をしっかりと拭き取ってください。
酢、ソース、汗、果物の汁、トイレの洗剤、漂白剤、インク、除光液、ヘアスプレー、ベンジン、香水など。
アメシスト、シトリン、トパーズ、トルコ石、ラピスラズリ、真珠などは、紫外線が原因で色が退色することがあります。
身につける分には良いのですが、日光が直接あたらない場所に保管してください。
また、真珠やオパールは、乾燥にも注意しましょう。
宝石の種類によっては、使用できない方法もありますので、お手入れする前にご確認ください。
- 4月:ダイヤモンド
それ以外の誕生石は、熱湯、煮沸不可。
- 1月:ガーネット
- 2月:アメジスト
- 3月:アクアマリン
- 4月:ダイヤモンド
- 7月:ルビー
- 8月:ペリドット
- 9月:サファイア
- 10月:トルマリン
- 11月:トパーズ、シトリン
- 12月:タンザナイト
「超音波洗浄機」OK!
- 3月:アクアマリン
- 4月:ダイヤモンド
- 7月:ルビー
- 9月:サファイア
- 10月:トルマリン
- 11月:トパーズ、シトリン
- 12月:タンザナイト
- 1月:ガーネット
- 2月:アメジスト
- 3月:アクアマリン
- 4月:ダイヤモンド
- 5月:エメラルド
- 6月:ムーンストーン、パール(真珠)
- 7月:ルビー
- 8月:ペリドット
- 9月:サファイア
- 10月:トルマリン、オパール
- 11月:トパーズ、シトリン
- 12月:タンザナイト、トルコ石、ラピスラズリ
上でご説明した「35℃のお湯、水、中性洗剤、柔らかい刷毛」を使用できる宝石の、お手入れ方法です。
上記一覧をご確認の上、OKだった場合のみお試しください。
|
|
関連コラム
|
|