ナチュラルコスメブランドのLUSHが動物実験に反対していたり、原材料に強いこだわりを持っていることを知り、その製品に興味が増していたところ、工場見学を行っていることを小耳にはさみました。早速参加して、その様子をこの目で見に行くことに。


8倍という高い倍率をくぐり抜けて抽選で当たった約80名のLUSHファンらと共に、神奈川県にあるLUSHのキッチン(工場)に到着。LUSHでは工場を“キッチン”、作り手を“シェフ”と呼ぶそう。その理由は製造実演を見てすぐに納得!

なぜならシェフが果物や野菜などを使って手作りしている様子は、まさにお料理そのもの。製造実演してくれたFRESH FACE MASKの「RUDOLPH(ルドルフ)」の主な原材料は、きゅうりと豆腐とフレッシュミント。それらをブレンダーにかける過程を見ていると、それだけでも美味しそう。(実際には食べられないから注意して!)


お料理さながらに手作りされていることにも理由がありました。野菜や果物は季節や産地によって水分量が変わるもの。それを品質を保って製品へと作り上げるにはシェフの「腕」が必須なのだとか。


FRESH CLEANSERの「ANGELS ON BARE SKIN(天使の優しさ)」は、ロールケーキのように巻かれて完成します。この巻く過程も、素材同士をより馴染ませ適度な硬さや粘度を生み出すために加減されているそうです。このように、LUSHでは製品をひとつひとつ丁寧に手作りしているのです。


「フレッシュボックス」という場所も見学。ここは原材料の新鮮な状態の果物や野菜を置いておく場所。ジャガイモやトマト、オレンジやライム、卵などが市場のように並び、とても化粧品の工場とは思えません。

例えば卵。新鮮なものを新鮮なうちに製品に加工できるように、キッチンからほど近い養鶏場のものを使用しているんだとか。なぜそこまで新鮮さを追求?「なぜなら新鮮であれば原材料そのものの生きた栄養を製品に閉じ込めて肌に届けることが出来るから」というバイヤーの方の言葉に、思わずうなずいてしまう。新鮮である原材料を使用しているという強い自信と、製品への愛情を感じました。

原材料へのこだわりは、バイイングについてのお話を聞いて、もっと強く伝わってきました。製品のリニューアルに従って、無農薬・有機栽培で育ているスペインのマヨルカ島産のアーモンドにかわったそうなので、実際に他のアーモンドと食べ比べ。この口の中に広がる美味しさは、きっと肌にとっても美味しいんだろうな~と思ってしまうほどの、噛んだ瞬間の何とも言えないしっとり感。素人にもその違いははっきりと分かるほどでした。

このアーモンドが原材料として優れているかどうかはもちろんの事ですが、その生産される過程にも注目してマヨルカ産を選んだそうです。このアーモンドの生産過程は、全て人の手で行われ、「ゴミ」を出さず地球に優しいそうです。そこまで考えて原材料選びをされているんですね。


重曹とクエン酸の本体に、ビーガンチョコレートで目をつけて完成する、バスボムの「BOMBARDINO(ボンバディーノ)と、バブルバー「CHRISTMAS EVE(クリスマスイブ)」の二つの製造体験まで出来ました。私も作ったボンバディーノと同じものが、クリスマスディスプレイの中にちょこんといるのを見つけてちょっと嬉しくなったりも。


参加者はリピーターの人や、遠くは奈良や滋賀からの参加者もいる一方、実はLUSHの製品は使ったことがなく、今日を機会に使いたくなったという人も。

実際にキッチンに足を運んだことで、LUSHの製品が何故、豊かな自然の力を持つ新鮮な原材料を使って、ひとつひとつ丁寧に手作りされているのか、ブランドの信念がよく分かりました。シェフの想いと自然の恵みが詰まったLUSHの製品を、ぜひ大切に使いたいですね。

・LUSH
公式サイト

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