小泉今日子さんやYOUさんをはじめとして、永作博美さん、平子理沙さんなど、大人だけどキュートさを併せもつ女性を表現する総称の「大人可愛い」。
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ただ、この言葉だけがひとり歩きして、露出の高いファッション、ティーンだからこそ似合うような派手メイクなど、どう考えても「大人可愛い」ではなく「若作り」に見える30~40代女子が急増中。
自分を客観的に見られないで、勘違いしたまま歳をとってしまうと婚期を逃したりと悲しい結果に…。
私たちが本当に目指したいのは、30歳過ぎても40歳過ぎても同性、異性を問わず好感度の高い女性。そこで、歳を重ねても可愛いと形容される女優やタレントから、魅力の秘密を探ってみました。
■どんなファッションでも似合う体型
大人可愛い女性たちが着こなす、露出度が高くてもセクシーになりすぎないファッション。平子理沙さんは40歳過ぎてもショートパンツやミニスカートを格好良く履いているし、以前、代々木上原のカフェで見かけたYOUさんもノースリーブのトップスがものすごく似合って見とれてしまいました。
どうして、こんなに「若いコの服」を素敵に着こなせるのだろう、と検証したところ、やっぱりそれは彼女たちのスラリと美しい体型があってこそ。30代過ぎてタプタプの腕、太い脚で露出度の高い服を着ていたら、つい目を背けたくなるもの…。
「大人可愛い」服を着るなら、それ相当のプロポーションをつくる努力が必要なのです!
■全身から漂う清潔感
女優やタレントと仕事をする度に、その肌とパーツの美しさに驚愕してしまう。顔、首、腕、背中、太もも…、全身の肌のキメが整っていて、潤いたっぷり。そして、白目は澄んでいて、歯は白く輝き、爪もキレイに整えられ、足先まで清潔感で漂っている。
もちろん彼女たちも、同じ人間。何もしないでこうなるのではなく、しっかりケアされているから。不規則な生活で吹き出物だらけ、くすみやシワの目立つ肌と、タバコのヤニや茶渋で黄色くなった歯、ネイルの剥がれた爪では、どんなにメイクしても「不潔」な印象に。
毎日のスキンケア、ボディケア、バランスのとれた食生活、夜更かしをしない生活などで、歳を重ねても可愛くいられる彼女たちが出来上がるのです。
■知的さに潜む可愛らしさ
何も知らなくても存在自体が「可愛い」10代、20代とは違って、30代を過ぎた大人の「可愛い」とは、知的さの中に宿るもの。大人としての知識や教養がありながらも、ふとゆるんだときのギャップが「可愛らしさ」を生み出すのです。
インタビューでも、つい惹き込まれてしまう女性は話題が豊富で、どんな内容の話にも合わせられる引き出しをもっている。それを普段はひけらかさないけど、内面からにじみ出る魅力となって外見に表れるのです。
■いつでも忘れない緊張感
もうひとつが、いつも誰かに見られているかもしれない緊張感を持っていること。どうせ誰も見ていないからとメイクも服装も適当だと、体型までだらしなくなっていきます。
「芸能人がキレイなのは見られているから」とよく言われるとおり、人は意識するだけで美のスイッチがオンになり、なんとなく姿勢を正したりいつものランチに野菜を足してみたりする内に、みるみるキレイが磨かれていくのです。
(安田光絵)