日本の国土は、ものすごく長いですよね。

距離にすると約3,000kmと、南北に長い国土です。

 

空港（飛行場を含む、ヘリポートを除く）は、全国で97あります。

では、国内で最長路線・最短路線はどこの空港間か、ご存知でしょうか？

 

聞いて驚く、今回はそんな話題です。

 

 

• 出典：「空港一覧」（国土交通省）  http://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000310.html

 

「国内で最長路線は？」と問われた場合、皆さんは、どの路線を思い浮かべますか？

 

上の空港の分布図を見て、イメージとして、北か？それとも南か？

恐らく、羽田空港を基点に考える方も多いと思います。

 

羽田空港からの最長路線でいうと、ANAが運航する「羽田ー石垣」間です。

基本マイル（運賃別の積算率を100%としたマイル）で、1,224マイル。

ANA089/ANA090、ANA091/ANA092の4便での就航で、タイムテーブル上の所要時間は、約2時間50分です。

また、「羽田ー沖縄」と思われた方も多いと思いますが、こちらは984マイルで、所要時間は約2時間30分です。

 

ちなみに、北と思った方もいらっしゃると思います。

羽田空港から直行で行ける、もっとも北にある空港は、稚内空港です。

基本マイルは679マイルで、ANA571/ANA572、ANA573/ANA574の4便での就航、所要時間は1時間50分です。

 

羽田ー那覇が984マイルなので、南へ飛ぶ路線の方が長いといえますね。

 

 

今のところ、羽田ー石垣が国内最長路線という感じですね。

ですが、羽田空港以外の空港を基点とした最長路線はどうでしょうか？

 

その答えは、「札幌（新千歳）ー沖縄（那覇）」！

こちらが、本当の国内最長路線なのです。

 

「北海道から沖縄への直行路線ってあるの？」と驚きの方も多いと思いますが、実際に存在する路線です。

ANAが運航する路線で、基本マイルは1397マイル、ANA1693／ANA1694の2便での運航で、所要時間は3時間35分です。

季節によっては北海道でスキーして、その足で沖縄に飛び、海水浴もできそうですね。

 

続いて、国内最短路線ですが、「国内最短路線は？」と問われて、どの路線を思い浮かべますか？

日本の国土、空港は点在しており、空港間の距離は一般的に遠いイメージがありますよね。

 

こちらも、まずは羽田空港を基点に考えてみましょう。

一番に思い浮かべるのは、「羽田ー伊丹」ではないでしょうか？

新幹線との対抗のイメージもありますが、こちらは基本マイル280マイルで、所要時間は約1時間といったところですね。

 

羽田から一番最短の路線は、現在はANAが運航する「羽田ー富山」です。

基本マイルは176マイルで、ANA313/ANA312、ANA315/ANA316、ANA319/ANA320、ANA321/ANA322の8便での就航で、所要時間は1時間です。

 

以前は、ANAが運航する「羽田ー伊豆大島」間が最短路線で、基本マイルは74マイルでしたが、2015年に運休となっています。

 

羽田空港からの最短路線は、「羽田ー富山」ということがわかりました。

では、羽田空港以外の空港も含め、もっと短い路線はないのでしょうか？

 

答えは、「あるんです」。

沖縄の離島 北大東島 と 南北大東島 を結ぶ路線が、国内最短路線です。

下の地図をご覧ください。

両島の距離は短く、およそ13kmしかないのです。

 

 

• 出典：yahoo地図より　北大東島と南大東島の位置関係

 

この間に空港間を結ぶ路線があるのかと驚かれる方も多いと思いますが、実際に運航している琉球エアコミュータ（RAC）のタイムテーブルを見ると、マイル数は8マイル、RAC836/RAC835の2便で、所要時間は15分です。

 

実際のフライト時間ですが、離陸から着陸まで約3分～5分とのこと。

僅か13kmの島の間を空路があるなんで驚きですよね。

 

離陸したと思ったら直ぐに着陸、当然機内サービスはありません。

 

 

ちなみに、機内はこのような感じです。