5大栄養素の一つ「ビタミン」の種類・分類(水溶性/脂溶性)・過剰摂取した場合の症状について解説。ダイエットや美容のためにと摂っているビタミンサプリメントが、かえって体に悪影響を与えるケースも…。妊婦さんに必須の葉酸だって、摂りすぎはNGです。
こんにちは。
運動・食生活・生活習慣の3本柱でダイエットセッションを行う、ボディデザイントレーナーの花村育彦です。
無理なダイエット・筋肉トレーニングのみを行うのではなく、栄養管理も含めて運動・美容などによって、筋肉隆々といった不自然な体ではなく、自然で美しい体を造ること。(wikipediaより引用)
以前、栄養素のミネラルである『鉄』について採り上げたところ、 大きな反響がありました。
また、それと同時に「他のサプリメントで気をつけるものはありますか?」というご質問も多数いただきました。
そこで、鉄分の次は、栄養素の『ビタミン』について前後編でお話ししたいと思います。
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まずは、基礎知識である5大栄養素の確認をしましょう。
5大栄養素とは、次の5つを示します。
- エネルギーとなる「糖質」
- カラダをつくっている「タンパク質」
- 潤滑油や細胞を守っている「脂質」
- 調子を整える「ビタミン」と「ミネラル」
今回、スポットを当てご紹介するのは、その中の「ビタミン」です。
ビタミンというと、有名どころは『ビタミンC』です。
「ビタミンCと言えばレモン!」と連想する人も多いと思います。
ビタミンは、Cを含めて、A・B・C・D・E・Kの全部で6種類あります。
6種類のビタミンは、水に溶ける『水溶性ビタミン』と、油脂に溶ける『脂溶性ビタミン』に分けられます。
- 水溶性ビタミン = ビタミンB・C
- 脂溶性ビタミン = ビタミンA・D・E・K
水溶性ビタミンは、水に溶けてカラダに吸収されます。
安全性は極めて高いのですが、サプリメントを飲んだりすることで推奨摂取量を超えると、次にような症状がでてしまうケースもあります。
- ビタミンC … 腹痛、下痢
- ビタミンB2 … 痺れ、痒み
- ビタミンB6 … 痺れ、痛み、神経障害、感覚障害
- ビタミンB3 … 吐き気、嘔吐、便秘、下痢、肝機能障害
- ビタミンB9(葉酸)… 発熱、じんましん、味覚障害 など
※ビタミンBは、B1~B12まで12種類あります。
過剰症で体調を崩せば、ダイエットどころではなくなってしまいますよね。
妊婦さんに必須の「葉酸」だって、過剰摂取はNG!
「葉酸(ビタミンB9)」は、妊娠中に必要な栄養素のひとつと言われています。
このことから、今妊娠中で葉酸のサプリメントを摂っている方もいらっしゃると思います。
私の妻も、妊娠中のときには病院で「葉酸を摂ってくださいね」と言われたそうです。
ですが、ここまで書いてきたとおり、葉酸もまた過剰に摂取すると、かえってお腹の赤ちゃんにダメージを与える場合もあります。
過剰症を少しでも感じたときには、摂っているサプリメントを見直すことをお勧めします。
「やけに喉が渇く」は過剰摂取のサイン?脱水症状を起こす危険性も…
上でお話したとおり、水溶性ビタミンは、水に溶けてカラダに吸収されます。
と言うことは、普段から水分を十分に摂っていないと、カラダの水分量が低下し、脱水症状を起こす危険性があります。
脱水状態に陥ると、カラダの水分代謝が低下します。
すると、脂肪が燃えにくくなり、太りやすくもなります。
「ビタミンのサプリメントを飲んでから、最近やけに喉が渇くなぁ」と感じるようであれば、過剰摂取になってしまっているおそれもあります。
サプリメントの量を見直してみてはいかがでしょうか。
ビタミンを含め、ミネラルも、食事から摂る分には、ほぼ問題ありません。
ところが、サプリメントなどで過剰に摂り過ぎると、ダイエットにはマイナスになるケースが多いのです。
次回は、脂溶性ビタミンのこと、各ビタミンの必要性、ビタミンを含む食べものなどについてお伝えしたいと思います。
後編で、またお会いしましょう。
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