lofi hiphop(ローファイ・ヒップホップ)とは?特徴から歴史まで徹底解説!
近年勢いが増すばかりのlofi hiphop。その詳細に迫っていきます。
引用元:https://www.ghibli.jp/works/mimi/#frame&gid=1&pid=46
近年、作業用BGMとして密かな人気を誇るlofi hiphop。
2018年には「Spotifyで急成長したジャンル2位」に選出されるほど、ここ数年で若者を中心に市民権を得ている音楽です。
あなたも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
この記事ではそんなlofi hiphopの特徴から歴史、おすすめのプレイリスト6選まで徹底的に解説していきます。
そもそもlofi hiphopとはどんな音楽なのでしょうか。
以下3つの視点から、音楽ジャンルとしての定義やその特徴を細かくご説明いたしますね。
・lofi hiphopの定義とその特徴とは
・lofi hiphopとアニメの関係性とは
・lofi hiphopとコミュニティ性とは
実はlofi hiphopという音楽ジャンルの定義は、かなり曖昧です。
そもそもlofiという言葉自体、あまり耳なじみがないので何のことか疑問に思う人も多いでしょう。
goo国語辞典によると、lofiの定義は以下のように述べてあります。
《ハイファイをもじった語。low fidelityの略》
録音環境や再生音質が悪いこと。また、意図的に質の悪い音響機器を使ったり、雑音や不明瞭なリズムなどを取り入れたりしたポピュラー音楽。
つまり、ノイズが入った音楽ジャンルということで、lofi hiphopの大まかな特徴として以下があげられます。
・レコードノイズの音
・スローテンポで落ち着いた曲調
・ピアノやギターなどアコースティックな楽器の音
・歌詞がない
・曲調に起承転結がない
lofi hiphopにはサビも起承転結もないので、音楽自体に気がとられることがなく、「好きなタイミングで聴き始めて、終わる」というスタイルととても相性がいいです。
だからこそ、作業時に使われることが多く、サムネイルにも勉強中の若者や、深夜にPCを見ている若者など、作業中の絵がよく使われています。
引用元:https://www.ghibli.jp/works/mimi/#frame&gid=1&pid=42
lofi hiphopの象徴とも言えるのが、アニメの絵。
スタジオジブリの映画「耳をすませば」のワンシーンを使用したlofi hiphopの動画が一大ムーブメントとなり、lofi hiphopのイメージとして日本のアニメが定着したと言われています。
※現在は著作権の問題から別の絵に変わっています
ちなみに、2017年に配信開始した動画でしたが、2020年の2月まで約2年間にわたって、13,000時間以上ライブ配信され続け、2億1,800万回の視聴を達成したそうです。
この数字だけでもlofi hiphopというジャンルの勢いが伝わってきますよね。
lofi hiphopの特徴として興味深いのは、24時間ライブ配信とそのコミュニティ性です。
lofi hiphopの多くのチャンネルが24時間配信を行なっており、チャット欄が解放されています。
チャット上では「眠れない」「いま科学を勉強してる」「大丈夫」「10月生まれの人いる?」「おはよう」などといった、他愛もないやり取りが世界中の言語で24時間絶えず行われています。
lofi hiphopとは音楽ジャンルの一つであると同時に、空間的な価値も提供していると言えるでしょう。
実はlofi hiphopの前身とも言えるジャンルとして、"Chillpop"、"Jazzy" というジャンルは1990年代から存在していました。
そんなジャンルが後に“lofi hiphop”として、世界的な支持層を獲得したのは2017年以降。
名が知れ渡った最初のきっかけは、2017年1月にYouTubeでChilledCowというチャンネルがビートを延々と流す「lofi hip hop radio – beats to relax/study to」というライブストリーミング配信を開始したことにあります。
この動画を皮切りにして、数年間でlofi hiphopと形容された多くの動画がYouTubeに登場。
そして多くの人がネットサーフィンや作業中にBGMとして長時間流すようになった結果、YouTubeのアルゴリズムが「長時間視聴されている=優良コンテンツ」と判断したことで、さらに多くのユーザーのトップページに表示されるようになり、ここ数年で着実にリスナーを獲得していったのです。
lofi hiphopがここまで支持を得ることができたのは、この時代ならではの副産物とも言えるでしょう。
現在、YouTubeやSpotifyなどで多くのプレイリストが出回っていますが、ここでは代表的なものや少し面白いものをご紹介していきます。
ぜひ参考にして作業時のBGMを選んでくださいね。

こちらはlofi hiphopが広がるきっかけを作ったChilledCow の代表的なチャンネルとなります。
※現在はLofi Girlに改名されています
タイトルは「lofi hiphopラジオーリラックスや勉強のためのビート」。
24時間、lofi hiphopがライブ配信されているので、いつでも飽きることなく集中して作業に打ち込むことができるでしょう。

こちらも Lofi Girlが運営するチャンネルですが、先ほどご紹介したものよりもローテンポで、睡眠前などに適したサウンドになっています。
タイトルは「lofi hiphopラジオーリラックスや睡眠のためのビート」
ゆっくりしたい夜に聞いてみるのはいかがでしょうか。

こちらは俳優の Will Smith(ウィル・スミス)が、新型コロナウイルスによる自粛期間のために作成した1時間半のミックステープです。
タイトルも「自粛期間中のチルビート」となっており、彼自身をlofi hiphopでよく見るアニメ風にしたところも面白く、視聴者に評判です。

こちらはソニー・ミュージックレーベルズが、Lo-Fi Beatsを24時間ライブ配信しているYouTubeチャンネルです。
日本の大手企業であるソニーグループまでもがlofi hiphopという音楽ジャンルに参入したのは、かなり興味深いですよね。
lofi hiphopの映像に日本のアニメが使われていることから、「日本オリジナルのlofi hiphopチャンネルが生まれてもいいのでは?」ということで企画されたそうです。

これまではlofi hiphopと言えばアニメの絵に音楽が流れるのが定番でしたが、最近ではlofi hiphopをBGMに勉強するユーチューバーも登場しているようです。
こちらのチャンネルでは4時間連続でlofi hiphopが流れます。
効率的に勉強できるポモドーロ法(25分勉強、5分休憩を1つのセットとするもの)が取り入れられているので、より勉強に特化してlofi hiphopを取り入れたいという方にはピッタリでしょう。

こちらも5時間制、ポモドーロ法を取り入れ、ユーチューバーとlofi hiphopを流しながら一緒に勉強ができるものになります。
「一人で勉強するのはつらい」
「誰かと一緒に勉強することで頑張りたい」
そう思うこともありますよね。
このようなチャンネルを活用すれば、勉強しているユーチューバーに励まされつつ、より効果的に勉強できるかもしれません。
lofi hiphopの特徴から歴史、おすすめのプレイリスト6選までご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
lofi hiphopは生活の邪魔にならない音楽で、ただ流すだけでもお洒落ですし、勉強などに活用すれば集中力も高めてくれると思います。
ぜひここでお伝えしたプレイリストも参考にして、毎日の生活に取り入れてみてくださいね。
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