出産時のトラブル、微弱陣痛とは?
皆さんは、陣痛から始まってから出産までに費やす、おおまかな時間をご存知ですか?
初産の場合で10~14時間。
経産の場合では4~8時間。
もちろん、これには個人差があります。
上記でご紹介した数字はあくまでも平均的な時間であり、ひとつの目安とはなりますが、これを大幅に超過した場合には、お母さん、赤ちゃんともに、危険にさらされてしまう場合もあるんですよ。
その危険とは?
それは「微弱陣痛」です。
それでは、「微弱陣痛」とはどのようなものなのか?原因はどこにあるのか?予防方法は?という点に焦点を当てて、お話を進めて行くことにしましょうね。
「微弱陣痛」とは、陣痛の持続時間が短く、どうかすると、陣痛そのものがなくなってしまうことさえあります。
この原因として考えられるのは、「母体の疲労」。
たとえば初産の場合、お母さんの不安も手伝って、子宮の収縮が弱くなってしまうことにより、「微弱陣痛」が起きてしまう場合があるんです。
つまり、お母さんの「肉体的疲労」と「精神的疲労」が原因となり、「微弱陣痛」が起こると考えられているようです。
ということは、お母さんは陣痛が始まるまでに十分な栄養素を摂取しておく必要があり、また、のんびりとリラックスしていることが大切であるということですね。
そもそも、出産時には体力の消耗が大きいもの。
多くの妊産婦さんはそれを見越して、出産前には栄養面をはじめとする、あらゆる面に気を使っているはずなんですが・・・。
それでも、突然起きてしまうのが「微弱陣痛」なんですね。
では、「微弱陣痛」が起きてしまった場合には、どのような処置が取られるのでしょうか?
まず、経産の場合であれば、ゆっくりと時間をかけて様子を見ることもあるようですが、初産の場合には、「陣痛促進剤」の点滴を行い、陣痛を促進する処置が取られることがほとんどのようです。
また、赤ちゃんが産道に降りてきているにも関わらず「微弱陣痛」を引き起こしてしまった場合にも、前者と同様、「陣痛促進剤」で陣痛を促す処置が取られることが通常となります。
妊娠・出産は、女性の生涯の中ではおそらくいちばんの大イベントでしょう。
それゆえに、特に初産であれば、ご家族の温かい協力なしで出産に臨むことは難しいものです。
妊婦さんのご家族の方は、妊婦さんをいたわり、出産までに妊婦さんが疲れ切ってしまうことを防ぐためにも、家事など、あらゆる部分で協力を行うということを忘れないで頂きたいと思います。
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