初めてのコンタクトレンズ…おすすめの種類は?ハードレンズの特徴(長所短所)と選び方のポイント

執筆者: colonna
はじめに

進学、進級、休み明けなどをきっかけに「ちょっとイメチェンしてみようかな」「眼鏡は邪魔」とコンタクトレンズデビューに変えようと思う人は多いです。


しかし、コンタクトレンズは多くのメーカーから販売されており、種類も多種にあるため、何を選んだら良いのか悩みます。

眼科で実際に購入する前に「試着」のような時間がありますが、色々試せるわけではありません。


今回は、コンタクトレンズの特徴や、自分に合ったものを選ぶために知っておきたいことを解説します。

 

 

ハードレンズとソフトレンズの違い

コンタクトレンズには硬さで大きく2種類に分かれています。

レンズの形がしっかりしているハードレンズと、柔らかいソフトレンズです。

 

今回は、ハードレンズを選ぶときのポイントをお伝えします。

ハードレンズの長所

ハードレンズは名前の通り、硬いものです。

サイズが小さく、黒目とその周辺を覆うくらいです。

瞬きをすることで、目の表面で少し動きながら黒目の部分に戻っていきます。


ハードレンズの一番良いところは、この「動き」があることです。

眼の表面や角膜は、空気に直接触れることで酸素を取り入れなければなりません。

 

ハードレンズはサイズが小さいので、角膜が空気に触れる部分が多くなります。

瞬きをすることでレンズが動くので、黒目の部分も空気に触れて酸素が届きやすくなります。


また、ハードレンズは、レンズ自体が酸素を通しやすい素材で出来ているため、目の負担が軽減されます。このようなレンズを「酸素透過性ハードコンタクトレンズ」などと呼びます。

形がしっかりしているのでピントが合いやすく、ソフトレンズよりクリアな見え方をします。

 

だいたい1枚で数年使うことが出来るのでコストも安くなります。

 

ハードレンズの短所

反面、短所もあります。

レンズが硬いことで、使い始めた頃は痛みや違和感があります。

慣れるまでに時間がかかってしまうことが多く、約1週間ほどは目に異物感など感じる人もいるようです。

 

しかし最近では、違和感を無くすためにレンズの形が改良されているので、付け心地は良くなっていると言えるでしょう。

 

落ちやすいので注意!

激しい運動や、顔を拭いたときに落ちやすいというのも難点です。
落ちたことで使い物にならなくなれば、新しく購入しなければなりません。

丁寧な扱いが必要です。

 

割れないように注意!

硬いといっても、レンズなので、外して洗浄するときも割れないように注意が必要です。

力を入れ過ぎないようにしましょう。

 

ケアをきちんと行う

ソフトレンズより汚れは落ちやすいものですが、見た目には汚れがないように感じても使った後の洗浄はかかせません。

洗浄するケア用品は、レンズとは別売になっています。

レンズ自体は数年使えても、ケア用品の費用は必要となります。

 

ハードレンズの種類

販売されている種類はソフトレンズより少ないです。

大体以下の2つに分類されます。

 

酸素透過性なしハードコンタクトレンズ

酸素を通さない材質のレンズで、今は殆ど出回っていません。

硬いため、近視・遠視・乱視の矯正に向いていますが、角膜の呼吸を遮るため生産を中止しているメーカーも多数あるようです。

 

酸素透過性ハードコンタクトレンズ(O2レンズ)

現在「ハードコンタクトレンズ」と言えばこの種類を指します。

先ほども述べたように酸素を取り込み、使い勝手もよく安全性が高まったレンズです。

しかし涙に含まれるタンパク質や汚れなど付着しやすいため、念入りなケアが必要となります。

従来のハードコンタクトレンズと比べると寿命は短いです。

 

しかしメーカーによってそれぞれの商品に特徴があります。

事前にパンフレットなどを見て、試してみたいものを絞っておきましょう。

詳しいことは、眼科でも相談が出来ます。

おわりに

ハードレンズは、適切に扱えば目に優しく、見えやすさも良好です。

数年使い続けることを考えると経済的にも安く済みます。

 

購入した後は、定期的に眼科で検査・診察を受けましょう。

これはソフトレンズの場合も同様です。必ず通院しなくてはなりませんので、安易に通販などで購入はしないようにしましょう。

使い続けるためには、指導・指示を守りましょう。

 

次回はソフトレンズについてです。