前祝いはNG!ドイツ流・誕生日パーティーの祝い方と文化習慣
ドイツにもたくさんの行事がありますが、その中でもクリスマスと並ぶ行事が誕生日です。
家族や親戚の誕生日会のために、学校や仕事を休んだりする人もいるほど、ドイツでは誕生日というのは重要な日なのです。
今回は、そんなドイツの誕生日をご紹介します。
日本の場合、誕生日会というのは周りの友達や家族が企画してくれて、ケーキなども用意されている場合が多いですよね。
それがドイツでは正反対に、本人が自分の誕生日会を企画し、招待状を送り、料理やケーキも準備しなければなりません。
なぜならドイツでは、自分は周りの人々に支えられて無事に誕生日を迎える事ができましたと、感謝の気持ちを表すために誕生日会が開かれるからです。
日本とドイツの誕生日の捉え方の違いが面白いですね。
誕生日当日に会社がある場合、前夜にケーキを作って上司や同僚たちに振る舞わなければなりません。
子供を持つママたちも、幼稚園や学校へ持参する、子供の特大誕生日ケーキ作りに苦労しているようです。
当日は家族や親戚、友達からお祝いの電話がひっきりなしにかかってきます。
ちなみにドイツ語で「誕生日おめでとう!」は「Alles Gute zum Geburtstag(アレス・グーテ・ツム・ゲブーアツターク)」と言います。
30歳、40歳といった、10歳ごとの区切りの誕生日会は特に盛大に開かれます。
レストランを貸し切りにして、ゲストが100人規模の誕生日会も珍しくありません。
皆がそれぞれ手作りのケーキを持参するので、テーブル上がケーキで埋め尽くされます。
午後のティータイムに沢山のケーキをいただくので、ディナー前に満腹になってしまいます。
プレゼントは、日本のように高価で特別なものを贈るという習慣はあまりなく、ボディソープセットや植木、チョコレートなど実用的なものが皆から贈られます。
司会の進行と共に、誕生日を迎える本人を囲み、お祝いの詩を朗読したり、全員が参加できるようなゲーム大会も行われるようです。
誕生日会はお昼頃から夜10時頃まで続きますが、ドイツ人は本当によく食べよく喋るので、まったく退屈しないのです。
レストランでの誕生日会の場合、ドイツの一般的な麺類であるシュペッツェレと肉料理がでてくるようです。
誕生日を祝う気持ちは一緒でも、お祝いする方法には国によって違いがあり、各文化が垣間見えて面白いですね。
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