初めてのアクアリアム入門。水質・機材など、魚を飼う前に必要な環境準備 (1/2)
こんにちは、アクアクリエイティブディレクターの浦田恭資です。
今回は、アクアリウムの基本知識についてお話しします。
アクアリウムとは、水生生物の住む環境を再現すること。
魚や水草、目に見えないほどの微生物(バクテリア)をバランスよく整えることで、魚は健康に育成できるのです。
水草のレイアウト等は創造力を駆り立てますし、そこで自然な行動をする魚達は、それを眺める私達に癒しを与えてくれます。
アクアリウムを始めるにあたり、下記が最低限必要な物になります。
- 水槽:生物の住む場所。
- 濾過槽:水を浄化する装置。
- ヒーター:水温を保つ装置。
- 照明:水草を育てる・水槽を綺麗に見せる装置。
初心者の方には、一式がセットになった物がお勧めです。
魚は、従来住んでいた水に近付けないと生きていけませんので、その水質についての知識が必要です。
魚には、海水に住む魚と淡水に住む魚がいます。
水に塩が入っているか、いないかの違いです。
また、熱帯地方・温帯地方・寒冷地方の魚がいます。
これは温度の違いです。
アクアショップでは、通常、便宜的に次のように呼ばれています。
海に住んでいる魚を、全て海水魚と呼びます。
熱帯地方にいる海水の魚も熱帯魚と言わずに海水魚と呼ぶので、初心者の方は誤解しやすいかもしれません。
- 海水熱帯地方:海水魚
- 海水温帯地方:海水魚
- 海水寒冷地方:海水魚(冷水域海水魚)
熱帯地方の湖や川に住む魚は熱帯魚と呼びます。
- 淡水熱帯地方→熱帯魚
- 淡水温帯地方→淡水魚(日本淡水魚・金魚・鯉・メダカ)
- 淡水寒冷地方→冷水魚
魚に適した水質の水を使用しなくてはいけません。
大まかに硬度(軟水か硬水)とPH(酸性かアルカリ性)を合わせます。
熱帯魚は、軟水・弱酸性の水を好む魚がほとんどです。
日本の水道水は一般的に軟水の中性です。
魚を飼育し始めると徐々に酸性へ変わっていくので、PHをあまり気にすることはありません。
しかし、雑菌が湧かないように入っているカルキ(塩素)の除去が必要。
カルキ抜きの薬剤を使用するか、一日汲み置きしておくとカルキは自然と抜けていきます。
なお、ヨーロッパのミネラルウォーターは硬水ですし、アルカリイオン水に変えるタイプの浄水器は使用しないようにしましょう。
水温は24~26℃が適温です。
温度調節付(サーモスタット)ヒーターを使用しましょう。
- 水道水:カルキ抜きを使用するか1日汲み置きを。
- ミネラルウォーターやアルカリイオン水:使用しない。
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