はじめに

こんにちは、ピュアリングプランナーの飯田馨です。


TEDで話題となったサイモン・シネックの「優れたリーダーはどうやって行動を促すか」、見たり聞いたりした方も多いことでしょう。

 

このプレゼンに出てくる「ゴールデンサークル」という理論を使えば、ふたりにとって満足度120%の結婚指輪を手に入れることができるかもしれません。

 

 

ゴールデンサークルとは?

サイモン・シネック氏は、世の中の人を動かす普遍的な法則を発見しました。

 

その中で説明されている「ゴールデンサークル」とは、Why、How、Whatの3つの円のフレームで構成されています。

 

  • 「Why」とは、自分の動機やビジョン・理念です。
  • 「How」とは、商品の伝え方や、方法や理論、応用の仕方です。
  • 「What」とは、商品です。

人は「WHAT(なに)」で動くのではなく、「WHY(なぜ)」に動かされる

普通の人は、ゴールデンサークルの外側から内側に向けて、「What⇒How⇒Why」の順に考えると言います。

 

しかし、優れたリーダーは逆で、Why⇒How⇒Whatの順で考え、伝えます。
Whyに共感が生まれれば、人々を惹きつけることができるのです。

 

指輪選びの基準、間違ってませんか?

結婚指輪選びをする際も、多くの人が、このゴールデンサークルの、外側から内側(What⇒How⇒Why)に向けた考え方をしがちです。

 

例えば、企業側が伝えるキャッチコピーを思い出してください。

Whatは「〇〇の結婚指輪が〇〇」、Howは「〇〇として〇〇」、この時のWhyは、何でしょうか?

 

 

理想の指輪選びの基準を「価格、デザイン、重ねづけができるか、セッティング、サイズ、金属アレルギー、店の接客」等とする考え方は、Whyではありません。

Whyからはじまるストーリー

逆に、内側から外側(Why⇒How⇒What)の順で考えることが大切です。


具体例として、アップルをご紹介します。

もしアップルが、iPhoneやMacを、Whatから入った伝え方をしたとすると、こうなります。

 

我々のコンピュータは素晴らしく、美しいデザインで簡単に使え、親しみやすい商品です。

ひとつ買いませんか?

 

これを逆に、Why⇒How⇒Whatで伝えると、どうなるでしょうか。

 

我々のすることはすべて世界を変えるという信念で行っています。

違う考え方に価値があると信じています。

私たちが世界を変える手段は、美しくデザインされ簡単に使え、親しみやすい製品です。

こうして素晴らしいコンピュータができあがりました。

 

はじめにアップルのWhyであるビジョンを伝える。

人々はこれに共感するからこそ、アップルの商品を手に取る。

 

これがWhyからはじまるストーリーです。

 

結婚指輪も『なぜ(Why)』から入って選ぼう

つまり、同じように内側から外側(Why⇒How⇒What)の順で考えれば、満足度120%の結婚指輪を買うことができるのです。

 

デザインや価格から入るのはNG

現在は、結婚するカップルの98%が結婚指輪を購入しているという統計結果があります。

つまり、結婚=結婚指輪は習慣になっているのです。

 

その為、多くのカップルの場合、雑誌やカタログ、インターネットを利用して「どの結婚指輪にする?(What)」とデザインや価格などから入ってしまいがちなのです。

 

そうではなく、Whyから始めるストーリーを考えます。

 

まずは、「結婚指輪をする意味」をふたりで考えよう

まず、結婚指輪を選ぶ前にすることは、ふたりのWhyを明確にすることです。

Whyとは、結婚指輪をする意味です。

 

 

 

「結婚指輪をする意味」を考えることで、自分たちのビジョンに相応しい結婚指輪を手に入れるための共同作業が生まれるのです。

 

次に、同じ価値観の店を見つけよう

自分達らしい考え方と同じ価値観を提供している店があるだろうか(How)、これを考えます。

 

 

多くのカップルは、一生に一度の結婚指輪選びに、多大な労力と時間を費やしています。

ゴールデンサークルの「Why」を考えることで、ふたりの結婚指輪を選ぶモチベーションは高まることでしょう。

 

おわりに

一生に一度の結婚指輪選び。

 

ふたりで楽しい気分で指輪を選んだことが、後まで良い思い出となるよう、そして、いつまでもその指輪が、宝物として左手の指に輝いていますように。

 

ずっと大切に身につけて欲しいと願っています。

この記事を書いたコラムニスト

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