ハワイ・ワイキキで日本人が巻き込まれやすい事件とその対処法

執筆者: じゅにーK

毎年多くの日本人が訪れるハワイ。日本語が通じる場所も多く、情報誌や特集番組などでしばしば取り上げられているので、初海外と言う方も多いですし、気候の良さ、溢れる自然、多様な文化などでリピーターも増え続けています。

 

しかし表にはなかなか出てこない事件も多いのが現状です。
ビーチ沿いには交番もあり警察の姿も多いですが、危ないと言われる場所が無い訳ではありません。
そこで、人気なハワイの中でも観光客なら一度は行くオアフ島のワイキキエリアの危険人物やエリア、注意すべきことについて説明します。

ワイキキの注意すべきエリア・場所
アラワイ運河沿い

 

夜になると人通りが極端に少なくなる場所が、山側のアラワイ運河に面したアラワイ通り沿いです。
明るい時間には散歩やジョギングなどする人も多く、運河ではカヌーを楽しむ人の姿も多くみられますが、暗くなると車以外はほとんど通りません。
ここは毎年ひったくりが起きていて、過去には誘拐事件、銃撃事件も発生した事があり、特に女性は歩かない方が良いです。
また東のホノルル動物園に近いエリアや、クヒオ通りから1本入った小さな路地などは、夜は使わない方が良いです。

カラカウア通り、クヒオ通り

 

普通のショップでも23時頃まで開いている所は少なくないですが、お子さん連れや女性同士の場合は特に、早めにホテルに戻られる事をお勧めします。

深夜になると、酔っ払いも増え、喧嘩もしょっちゅう見かけます。

ワイキキビーチ

昼間はハワイで1番人の多いワイキキビーチですが、夜は誰もいません。
基本的に夜間は立ち入り禁止ですが、ホテルの目の前であったり、夕涼みがてらに立ち寄る人はいます。
しかし照明などは無く、暗い場所で、ここでもひったくり事件が起きています。
さらに、昼間誰かが掘った穴に落ちたり、落ちてる石やゴミなどで怪我をする人もいますので、やはり夜は近づかない方が良いです。

注意すべき人物
ドラッグディーラー

薬物の売人です。日本でも危険ドラッグが問題になっていますが、ハワイでも薬物は違法です。
ワイキキの路上で声をかけてくる売人がいますが、絶対に相手にしないで下さい。

キャッチセールス

 

昼間はどこも人がたくさんいますが、日本人が捕まりやすいのがキャッチセールスです。
オウムを肩や腕に乗せて歩いている人がいますが、物珍しい目で見ていると、声をかけられます。
そしてそのオウムと一緒に写真を撮ってくれたりしますが、それだけでは終わりません。必ずお金を請求されます。

最初から関わらない事が一番ですが、お金を請求されてから困ってしまい断れないのが日本人。ですが、お金を払う必要はありません。
道端で財布を出した時点で、次の犯罪者に狙われると思った方が良いです。

実は、彼らのほとんどは商売ではなく、宗教の勧誘と言う名目で寄付としてお金を集めています。道端で商売は禁止されていますが、寄付集めなので、これだと警察も取り締まりが出来ないのです。

オウムだけでなく、綺麗な花で作ったレイを持ってる人などもいますが、これも同じです。

大道芸人

 

夜のカラカウア通りには大道芸人が集まってきますが、着ぐるみを着ているだけの人などは、ほぼキャッチセールスと同類です。中にはセクハラまがいの事をする輩もいますので、これもあまり近づかない方が良いです。

中には芸達者な人もいますが、ほとんどは高校生の学芸会レベルです。
立っているだけで、一晩に300ドルも稼ぐ人がいますが、アメリカ人はほとんどお金は出しません。

売春婦

深夜のワイキキでは超ミニスカートのセクシーな服装で、客を物色する売春婦(フッカー)の姿を目にする事があります。ハワイでも売春は違法です。

 

鼻の下を伸ばしていくと、怖い人に有り金取られて、痛い目に遭うかもしれませんよ。


また、日本人女性は、夏のリゾートファッションとして薄手の服を夜も来て歩く方がいますが、露出の多い服は売春婦に間違えられることもあります。
覆面警察官も多いので、職務質問などされない様に注意してください。

ホームレス

 

暖かいハワイは、ホームレスにとっては過ごしやすい場所なので、他の州からやってくる者も少なくありません。

 

ワイキキ内では芝生や路上に座り込んだり、寝転んだりすることが条例で禁止されていますが、実際には目にします。

こう言った人達にお金を渡す行為は、人道支援に思われるかもしれませんが、渡すところを誰かが見ています。犯罪に巻き込まれるリスクが高くなりますので、止めた方が良いです。

 

その他の注意すべきこと
たばこ

ワイキキ内のほとんどのホテルでは館内禁煙になってきています。禁煙の部屋やベランダで吸っていると、罰金の対象になります。
周辺の部屋から臭いで苦情が来たり、外からセキュリティに見つかる事もあれば、部屋に染みついた臭いで発覚し、後からホテルから高額のクリーニング代を請求されたと言う話も聞きます。
禁煙の建物の入り口から6メートル以内も吸えませんが、屋外に喫煙エリアを設けている所もあります。


外で吸えるならと、歩きたばこをする人がいますが、人通りの多い場所で、火の付いたたばこを持ち歩く事は危険です。
子供連れにとっては特に危なく感じるために、通行人同士で揉め事になる事もあります。

また、ワイキキ以外でもビーチ、公園、バス停は全て禁煙ですが、駐車場などではローカルでも吸っている人はいます。
ただし、吸い殻は必ず持ち帰るようにしましょう。

お酒

 

ハワイ州の飲酒可能年齢は21歳です。
お酒を買う際にはID(身分証明書)が必要になります。バーやクラブなど酒場に出入りするにも必要です。
普通は「30歳以下に見える場合は、IDの提示を求めます」と書いてあるのですが、実際には40歳以下に見える人は提示を求めています。
アジア人は若く見られるために、50歳を過ぎた私でも、時々チェックされることがありますが、お酒に関しては生年月日を打ち込まないとレジが受け付けないと言う場所もあるのです。
パスポートを持ち歩くのが不安と言う方は、顔写真と生年月日が表示されたページのコピーでも受け付けてくれることがあります。

走るな!

日本人はどこでも走りますが、ハワイの様なリゾートで走る事は見てる者に不快感を与えます。これは他のリゾート地でも一緒です。
渡っていた信号が急に変わったとか、待ち合わせの時間に間に合わないなどの急用の場合以外は、走らないようにしましょう。
もちろんジョギングなどのスポーツは別ですよ。

「ハワイで走るのは犬と子供だけ」と言う言葉があるのですが、もう一つ、「ワイキキで走るのは泥棒と日本人だけ」と言うのもあります。のんびり行きましょう!

おわりに

 

かつては人口の4割が日本人や日系人だったと言う歴史を持つハワイ。今も2割ほどの人口が日系人で、日本人には親しみやすい場所です。
暖かい気候でリゾート気分も楽しいですが、やはり外国であると言う気持ちを忘れずに、安全にハワイ滞在を過ごしてください。

 
 コラムニスト情報
じゅにーK
性別:男性  |   現在地:ハワイ、オアフ島  |  

ハワイ、オアフ島のツアーガイドです。
1993年来ハ以来、在住20年を越えて、狭い島ですが、島中を回って色々な物を見て経験してきました。
日本でのハワイブームは大変嬉しいですが、一般に出回っている情報が、実態とはかけ離れている事が多く、ディープな真実をお話できればと思っています。

ダイアモンドヘッドクラブと言う会社でディープなハワイをご案内しています。
http://diamondheadclub.com/

よろしくお願いいたします。ALOHA!