韓国グルメの情報は今やいろいろなところで入手できますが、「ガイドブックに載っているお店はたくさんあるけど、地元の人にオススメのお店に行ってみたい！」そんな方は必見！ソウルの鍾路・乙支路周辺のローカル度抜群の韓国料理店をご紹介します。

カムジャタンとは、豚の背肉をじゃがいもと一緒に煮込んだ鍋料理です。

長時間煮込んだ骨付きの豚肉は箸でほぐせるほどやわらかくて味がしっかりとついています。赤いスープは辛そうですが、見た目よりは辛くありません。豚骨で出汁をとったスープは旨味が凝縮されていて、後味を引きます。

このお店は数年前に雑誌の特集でも取り上げられ、それから日本人観光客が訪れるようになりました。それまでは地元の人しか知らない隠れた名店で、最近では俳優のイ・ソジンやイ・スンギも訪れました。朝から晩まで客足が途切れない超人気店です。

「ナクチ」とは手長タコのこと。この料理は、韓国人も辛い！と感じる料理で、辛いものを食べて汗をかいてすっきりしたい！という時にピッタリです。

ナクチビビンバのメインの具となる手長タコとご飯は、別のお皿で出てきます。真っ赤なソースで炒められたテナガタコは見ただけでも辛そう。ご飯の入った器に、コンナムル（もやし）、野菜、刻み海苔が入って出てきます。お好みの量のテナガタコを野菜とご飯の入った器に入れて、良く混ぜればナクチビビンバの完成です。

味はかなり辛いです。一緒に出てくるおかず（バンチャン）で辛さを緩和しながら食べてください。

店内は20席ほどで、ランチタイムは行列のできるお店です。並ぶの覚悟するか、時間をずらして行ってください。

テジクッパは、様々な豚肉の部位と豚骨を煮込んだスープに豚肉とご飯が入っている料理です。もともと釜山の郷土料理です。味は濃いですが、豚肉の臭みなどもなくさっぱりしています。

このお店ではスープの具が豚肉のみ、豚肉と内臓が混ざっているものと選ぶことができます。

ランチタイムは行列ができるので、時間を少しずらして行くことをおすすめします。

辛くない韓国料理として日本人にも人気のタッカンマリ。鶏肉をぶつ切りにしてじゃがいも、玉ねぎ、トクッ（韓国のお餅）などを一緒に入れて、大きな鍋で煮込んだ料理です。
鶏肉がやわらかくなるまで煮込み、「タデギ」という赤いソースをつけて食べます。

鶏肉を全部食べ終わったら、カルグクス（韓国風きしめん）を追加で注文して〆ましょう。鶏肉出汁がしっかりと出たスープで煮込んだカルグクスも絶品です。

入口は狭いですが、店内は広くてテーブル席と座敷席があります。ランチタイムもディナータイムも地元の人で賑わっているお店です。

参鶏湯（サムゲタン）は丸ごとの鶏肉の腹にもち米や高麗人参、ナツメ、栗などを詰め込んで長時間煮込んだ料理です。

栄養価が高く、疲労回復に効果のある滋養食で、韓国では夏バテ対策として良く食べられている料理です。コラーゲンもたっぷりなので美肌効果も期待できます。基本的に味つけをしていないので、お好みで塩をつけて食べます。

このお店では、食前酒として高麗人参酒を出してくれます。おかずは砂肝炒め、キムチ、カクテキが出てきます。注文してからすぐに出てくるのでお店の回転率も良くて、あまり並ばずに席に着くことができます。

歌手のJYJユチョンの主演ドラマ「屋根部屋の皇太子」の撮影にも使用されたお店で、最近ではファン達がロケ地巡りの一環として訪れるようになりました。

どこのお店も裏道に入ったところにあったり、入口が狭かったりと少し探しにいかもしれません。外国語（日本語）のメニューもありません。しかし、いつも地元の人、店周辺にある会社のサラリーマンたちでいつも賑わう隠れた人気店です。ぜひ行ってみてください！