こんにちは。アロマセラピストの市井真太郎です。
季節の変わり目は、ホルモンバランスも崩れやすい時期です。
電車やオフィスでの加齢臭は、男性のオジサマの代名詞でしたが、実は、20代~30代の働き盛りの女性にも加齢臭がすることが、最近注目されています。
アナタにとっても、他人事ではないかもしれません。
性ホルモンには、「男性ホルモン」と「女性ホルモン」があります。
皆さんご存知の通り、それぞれ生物にとって、成長・繁殖活動にはとても重要なものです。
男性が「男性ホルモン」と「女性ホルモン」の両方を持っているように、女性にも「女性ホルモン」だけでなく、「男性ホルモン」も備わっています。
一般的に「男性ホルモン=加齢臭の原因」と言われていますが、「女性ホルモンがあるからこそ、加齢臭を予防している」という見方もできます。
男性ホルモンによる加齢臭の原因を、女性ホルモンがコーティングしてニオイを防いでいる、というのです。
まずは、性ホルモンとは何かを探っていきましょう。
先にお話したように、男性、女性ともにそれぞれが「男性ホルモン」と「女性ホルモン」を有しています。
- 生成元:エストロゲンに由来
- 役割:髪の毛のツヤ・スキンケアのターンオーバー・感情を司る
- 生成元:テストステロンに由来
- 役割:皮脂分泌・発毛(体毛)・筋肉組織活動・体臭・論理的な思考
男性ホルモンが活発になることで、体外にも、特有の香りの一種である「フェロモン」と呼ばれる独特の香りを出します。
「エストロゲン」や「テストステロン」などの原因物質は、体内にいる間は「ホルモン」と呼ばれて、体外に分泌された時に「フェロモン」と呼ばれます。
ただし、このフェロモンというのも、解明されていないことが多いのです。
諸説ある中で、有力なのは「ホルモン物質や汗、皮脂が、体温で温められた香り」ということが有力な説です。
フェロモンは、加齢臭と勘違いされることがありますが、厳密には違います。
フェロモンは加齢に伴い減少していきますが、逆に汗腺からの汗や脂分の分泌は増加します。
この汗や脂が酸化・変質することで、「ノネナール」という成分に変わり、これが加齢臭のニオイの元となります。
お風呂やシャワーに入る頻度を変えない男性は特に、少しずつ「臭い」香りが増えて、加齢臭として敬遠されることが多いようです。
男女ともに、汗や脂が加齢臭の原因であるということで、お風呂にたくさん入って清潔にすれば良いのかというと、そうでもありません。
お風呂に入れば、皮脂や汚れは一時的に落ちますが、皮脂膜も無くなってしまうため、表皮が乾燥します。
特に冬場は空気も乾燥していて、お風呂の温度も熱め。
そこでゴシゴシ肌を擦ると、皮脂線の活動が活発になり、かえって皮脂や臭いのもとの成分が大量に放出されます。
サッと汗を流したいときは石鹸を使わず、流す程度にしましょう。
汗でベタベタするのが気になる場合は、無添加の石鹸を使ったり、洗剤や合成スポンジを使わず体を優しく流す程度にすると良いでしょう。
野菜を摂り、肉を少し控えましょう。
これらは、動物性のたんぱく質や脂質が増える原因になります。
また、アルコールも飲み過ぎは禁物です。
アルコールは、水と二酸化炭素に分解されるときに、有害なガスも発生させます。
これが口臭や汗腺から吹き出てくるので、悪臭の原因になります。
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スキンケアカウンセラー 松原 好克
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