オーストリア・ウィーンの地下鉄・電車・バス・観光馬車の乗り方♪

執筆者: Hyoro
地下鉄から馬車まで!ウィーン市内の乗り物について

オーストリアウィーンを訪れて、必ずお世話になるのが、「地下鉄」や「トラム」といった交通機関ですね。

今回は、そんな旅行者やウィーン人の足ともいえる交通機関の乗り方についてご紹介します。

ウィーンの交通機関でダントツ一番よく使うのが、地下鉄です。

「U-Bahn(ウーバーン)」と呼ばれるこの地下鉄を乗りこなすと、ウィーン市内のほとんどの場所に行くことができます。

 

ウィーンの地下鉄の乗り方
路線数は5本で、分かりやすい!

ウィーンの地下鉄の路線は、たった5本(6本目は計画中)です。

色分けしてあって、非常にわかりやすく、初めての方でも簡単に利用できます。

 

 

駅は「U」のサインを探そう

地下鉄の駅は「U」のサインがありますので、街を歩いていてもすぐに見つけられます。

ただ、日本と乗り方がかなり異なりますので、ご注意ください。

 

切符の購入は、駅の券売機で

まずは、駅の券売機で切符を購入します。

 

「切符を青い箱に差し込んで有効にする」のが、ウィーン流

次に、その切符を、改札代わりのゲートの所にある青い箱の穴に差し込んで、日付スタンプを押してもらうことにより、「有効」にします。

 

切符を有効にしてから1時間以内は、どの公共機関も乗り放題!

このヴァリデーションの手続きから1時間は、ウィーン市内のバス、市電、バス乗り放題(乗り継ぎ可)となり、乗降の度に改札を通す必要はありません。

 

無賃乗車が見つかれば、多額の罰金を払うことに…

なお、時々、車内検札が来ます。

もし、そのときに有効ではない切符を持っていたら、多額の罰金を払うこととなりますので、気を付けてくださいね。

 

観光するなら、「ウィーンカード」もオススメ

また、「ウィーンカード」と言われる、観光客用の一日券や二日券も有効活用してみてください。

こちらは、美術館などの、主な観光地の割引券としても使えます。

 

 

発車は3-5分毎で、時間はかなり正確

ウィーンの地下鉄は3-5分毎に来ますし、かなり時間に正確です。

 

扉は手動で開閉

電車がホームに入ったら、旧型車蝋の場合は手すりをぐるっと上に回して、新型車両の場合はドアのボタンを押して、手動で扉を開けます。

 

市内の主な場所は、ほぼ20-30分で移動可能

ウィーン市内を地下鉄で移動する場合、ほぼ20-30分で目的地に到着します。

シェーンブルン宮殿など、少し町から離れたところでも40分ほどです。

 

ぜひこの便利な地下鉄をどんどん使い倒して、自由に移動してみてください。

 

ウィーンの市電・バスの乗り方

地下鉄で行けない観光地は、ほぼないと言ってもいいですが、ベルヴェデーレ宮殿やホイリゲ街のグリンツィングなど、地下鉄より市電やバスが便利な場所もあります。

 

地下鉄、市電、バス、すべて同じ切符で乗り降り可能

ウィーンは地下鉄、市電、バスは全て同じ会社が運営していますので、同じ切符での乗り降りが可能です。

 

 

乗車券は、車内で購入すると割高。地下鉄の駅かタバコ屋で先に購入を

市電、バス乗り場では、乗車券は売っていません。

地下鉄の駅かタバコ屋で先にご購入ください。

 

車内での購入も可能ですが、割高となります。

 

ルールは地下鉄と同じ

乗車してから、改札用の青い箱を探し、地下鉄と同様に、手動で手持ちの切符に改札スタンプを押します。

市電やバスの乗り降りも、地下鉄と同様に、扉の開け閉めは手動です。

ウィーンの交通機関は全て、ベビーカーや車いす等のための場所が設けられており、優先座席も広く取られています。

表示を守ってご利用ください。

 

ウィーンの馬車の乗り方

ウィーンの市内では、普通に車の走っている道に馬車も走っています。

主に観光客用ですが、ハプスブルク時代を彷彿とさせ、ウィーン人も結婚式等で利用することもあります。

 

 

主なコースと料金の目安(馬車一台当たり)
  • 20分コース…55ユーロ
  • 40分コース…80ユーロ
  • 60分コース…110ユーロ

 

一台につき、1-4人で乗ることができます。

なお、時期や馬車の運営会社、行き先などによって変わることがありますので、正確な料金は、現地でご確認ください。

 

20分コースだと、旧市内の一部、40分コースだと、リンク大通りを含んでなど、値段によって回れるコースも異なります。

 

主な観光地から乗車可能

ウィーン市内の主な観光地(シュテファン大聖堂ホーフブルク新宮、ミヒャエラ広場等)で馬車が停まっていますので、御者の人に何分コースを希望するか掛け合ってから乗ってみてください。

 

貴族気分を味わえる♪

馬車に乗ってウィーンの街を周ってみると、歩行者や車よりかなり高い視点から見ることができ、とても気持ちいいものです。

馬車の闊歩する足音が石畳に響き、まさに気分はハプスブルク家。

 

少し勇気がいるかもしれませんが、ウィーンらしい素敵な思い出になりますので、乗ってみることをお勧めします。

おわりに

公共機関を利用すると、移動費が節約できるというメリットがあるのはもちろんですが、どんな人が乗ってくるのか、どんな風景が見えるのか、そこに住む人の生活が垣間見えるのも、大きな魅力です。

 

ウィーンは、公共交通機関が充実しているので、地下鉄、市電、バスを使って、大抵の場所までたどり着けます。

 

是非賢く活用して、楽しい旅をしてくださいね。

 
 コラムニスト情報
Hyoro

国際機関勤務を経て、現在は二児の子育ての傍ら、ウィーン大学博士課程に在籍中。ライター業、翻訳レビュー、ネットショップ、写真撮影など、活動は多岐にわたる。ウィーン在住10年以上。
ブログ「舞台はウィーン!」http://wienok.blog119.fc2.comにて、ウィーンのミュージカル情報を発信中。