朝起きて鏡を覗いてみると、目の周りがむくんでいたという経験はありますか。
せっかくの爽やかな朝も、これでは気分が下がってしまいますね。
むくみと一口に言っても、その原因は様々です。
まずは、むくみのメカニズムを知ることから始めましょう。
血液は、有形成分と無形成分によって成り立っています。
- 有形成分(赤血球、白血球、血小板):45%
- 無形成分(血しょう):55%
浮腫みの材料になり得る血しょうは、血液の液体部分のことです。
血液が運んできた栄養分や酸素を、腎臓や肺などの組織に運ぶのが、血しょうの本来の役割です。
足などむくみは全身に起こりますが、とくに顔や目周りはむくみやすい箇所です。
顔面、特に目の周りの皮膚は非常に薄いので、むくみが露呈しやすいのです。
それでは、むくみが起きる様々な原因と、その対処法についてご紹介いたします。
人間の体の塩分濃度は、人体の水分量の約0.85%だと言われています。
体は無意識のうちに、常にこの割合でいようとコントロールしています。
塩分を摂りすぎると、体内の塩分濃度が上がります。
正常値に戻そうとして、体は勝手に水分を溜め込もうとするのです。
お酒を飲みすぎた翌朝は顔が浮腫みやすいと思われがちですが、一緒に摂取している塩分高めなおつまみ類が原因だと考えましょう。
カリウムには、体内から塩分を排出してくれる作用があります。
カリウムが豊富な食材
- アボカド、ほうれん草、パセリなどの緑黄色野菜
- サトイモ、キノコ、バナナ、キウイなど
- 納豆、大豆などの豆類
答えはNOです。
泣くことでむくむのではなく、無意識に目をこすっていることがむくみの原因です。
毛細血管が傷ついたことによって血しょうが染み出て、目周りの組織に溜まっているのです。
涙を流しても、目を絶対にこすってはいけません。
柔らかいガーゼのようなもので、上から優しくポンポンと涙を押さえましょう。
足が疲れてむくみが気になる時に、足枕をすると楽になることがありますね。
目周りにも、足のむくみと同様の考え方が当てはまります。
横になった状態で、頭が低すぎることで血流が悪くなっている可能性もあります。
女性ホルモンの作用により、むくみやすい体になります。
経血を生成しようとすることで、体は普段より水分を溜め込もうとすることが原因です。
蒸しタオルなどで、目元をじんわり温めます。
次に冷たいおしぼりや湿らせたコットンなどを目の上に置きます。
まずは温めて血流を促進します。
続いて冷やすことにより、血管と皮膚を引き締めます。
さらに再度温めることにより、血管が一気に拡がり血流がより促進されます。
温冷セットを5分程度繰り返すだけで、しつこい浮腫みが解消されます。
腎臓に何らかの症状がある場合、体がむくむ傾向があります。
また心機能が低下している場合は、全身の血流が悪くなりますから、こちらもむくみの原因になります。
一口にむくみといっても、その原因は様々です。
むくみの正体を知って、正しい対処をしてくださいね。
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あさづけ なすこ
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