ハワイを彩る花の種類と見頃の季節
今回のテーマはハワイの花。
常夏と言われるハワイですが、花の咲く時期によって春、夏、冬の3つのシーズンに別れています。ワイキキでは見れない花の種類もありますが、島を散策する機会があったら、是非、ハワイの季節も感じて欲しいです。
それではハワイの花を季節ごとをご紹介します。
春になると咲き始めるのが、ゴールドツリーの黄色い花。写真はノースショアのハレイワタウンのゴールドツリーです。ラッパ型の花が一斉に咲き、町から丘までを黄色く彩ります。
ジャカランダ
ゴールドツリー少し遅れて、紫色のジャカランダの花が咲き始めます。おすすめのスポットは、ワヒアワのスコーフィールド駐屯地のフェンス沿い。とても綺麗な花を見ることができるでしょう。
カリフォルニアには多い木ですが、ハワイでは少ない種類になります。
クアロア公園にカマニの木があり、春になると、白く、ほんのり梅の様な匂いが特徴の花が咲きます。
木の幹はカヌーの素材などにも使われ、ナッツはレイの材料にも使われます。また実は薬用になるなど、ハワイの文化をささえてきた、花の種類と言ってもいいでしょう。
早春と夏の終わり頃に小さな白い花が咲きます。縁の波打った葉が特徴で、オアフ島ではノースショアにワイアルア・コーヒーの畑が広がっています。この5年ほどで流通するようになった品種でハワイ島のコナ・コーヒーに比べて酸味が低く、飲みやすいので、是非花だけではなく、コーヒーも飲んで行ってくださいね!
「この木何の木」のCMで有名なモアナルアガーデンの樹齢140年のモンキーポッドですが、実はモンキーポッド自体は島中で街路樹として見る事が出来ます。ハワイ・コンベンションセンター前の、カピオラニ公園の通り沿いなど、樹齢は40〜50年ほどだが、既に大きな枝を広げています。
かつての牛の放牧地に、日影を作る目的でモンキーポッドの植林が始まりました。
モンキーポッドの花は大体5月と10月の年に2回、ピンク色の可憐な花を咲かせます。それぞれの花の時期は長く、早咲きと遅咲きを合わせると、年中どこかで咲いている状況です。CMでは「気になる木」と言っていますが、実はハワイでこの木を気にしている人はいない程、どこにでも生えている種類でもあります。
レイ(首飾り)を作る代表的な花で、とても良い香りがします。白、黄色、ピンク、赤が基本ですが、それぞれが混ざりあった種類が豊富です。
春から夏にかけて咲く花ですが、木によって、しかもその年によっても、冬の過ごし方が違う事があり、花を付けたまま冬を越すものもあります。また、通常は花だけを落としますが、冬には葉を落とす事もあります。
夏の代表的存在でもあるハワイの花。ワイキキのカラカウア大通り沿いにもたくさん咲いています。桜のような花びらを次々と花を咲かせ、6月から10月まで楽しめるのが特徴です。
白ばかりのホワイトシャワー、白と黄色の混ざったホワイト&イエローシャワー、ピンクばかりのピンクシャワー、黄色だけのはゴールデンシャワーと言い、レインボーは黄色とピンクを掛け合わせたものです。そろぞれ違った雰囲気を楽しむことが出来ますが、ピンクと黄色は終わる時期が早いので、8月にはもうほとんど花はありません。
7~9月に咲く真夏の花。真っ赤な花を咲かせます。ハレイワのビーチパークや、ホノルルのマッキンレー高校横のペンサコラ通り沿いがおすすめの鑑賞スポットです。
狂い咲きも多く、交通量の多い交差点近くなどの木は、冬場に咲いている事もあります。
サボテンの仲間で、土の上や他の木に寄生しながら広がります。6月から10月頃、夜に大きな白い花を咲かせます。
日本の月下美人より大きいですが、あまり匂いはしません。
オバマ大統領の出身校でもあるプナホウ学園やタンタラスの丘は有名な鑑賞ポイントで、ハレイワのリリウオカラニ教会の石垣の上にも広がっています。
夏に小さな半円形の花を咲かせます。ワイキキでも植え込みや、道路の分離帯に使われており、様々な場所でみることができるでしょう。
砂の上でも生えるので、ビーチでも多い花の種類となります。一般的に目にするのはビーチ・ナウパカですが、山に生えるマウンテン・ナウパカと言うのもあり、神話のナウパカ伝説として知られています。
冬場に紫色に目立つ、木に咲く蘭の花。レイを作ったり、カクテルなどに添えられることもあります。
タンタラスの手前のマキキ・ストリートでは冬場に住宅街がツリー・オーキッドで鮮やかに彩られます。
アフリカン・チューリップはその名の通りアフリカ原産の花ですが、チューリップの仲間ではありません。花がカップの形をしています。見頃は冬場ですが、夏でも見ることができます。主に朱色が多い種類ですが、黄色い花をつける木もあります。
正確には花ではないですが、小さな真っ赤な実をつけ、リースを作る際に使います。
まさにクリスマスの時期に多い植物ですね。
沖縄でデイゴと呼ばれる木です。ハワイ語ではウィリウィリと言いますが、オアフ島では2000年頃に木の病気が蔓延して、多くが切り倒されてしまいました。
ハワイのパイナップルやバナナの実に季節は無いですが、マンゴーだけは夏限定の物で冬に花を付けます。
通常は3月頃に黄色がかった白い花を咲かせていましたが、この5年ほどは段々前倒しになってきていて、年末には花を見るようになってきています。
花の多いハワイでは、「お花見」と言う言葉も習慣もありません。花は常に身近にある物なのです。
6月から7月前半は、一分の冬の花が残り、春の花が咲き、夏の花も咲き始めるので、一番花の種類が多い時期です。お花好きの方にはお勧めのシーズンです。
ただし、毒のある花もあるので、直接触るのは気を付けてくださいね。
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