世界三大がっかりスポットとは?「一応」行っておきたい観光名所3選
旅行者の間では有名な「世界三大がっかりスポット」。
それは、誰もが知っている有名な観光シンボルがある割には、それ自体が意外と地味で、それを観光目的として行った日本人をガッカリさせてしまうという、なんとも残念な場所のことです。
日本人が勝手にイメージを膨らませ、実際に行くと「え…」となってしまう3大スポットをご紹介します。
ベルギーの首都ブリュッセルにある「小便小僧」は、日本でもお馴染みのシンボル。
グランプラス広場にある彼ですが、別段何があるわけでもなく、ウキウキして向かった日本人観光客も、写真を数枚撮る程度で終わるようです。
彫刻家ジェローム・デュケノワにより作られ、「ジュリアン坊や」という愛称で地元では親しまれています。
昔、街に仕掛けられた爆弾を「ジュリアン」という少年が小便を掛けて消したことから…という逸話が残っていますが、定かではありません。
実は広場の像はレプリカで、本物は1960年に紛失されたそうです。
イベントのたびに衣装が着せられます。
クリスマスやワールドカップなどは勿論のこと、各企業や著名人とのコラボ、地元のお祭りなど。
ビール祭の時は小便小僧の出す水がビールに代わるようです。
デンマークの有名な作家アンデルセン著「人魚姫」をモチーフにして作られた像です。
当時のビール製造メーカー社長カール・ヤコブセンが、彫刻家エドヴァルド・エリクセンに作らせたのですが、残念ながらコペンハーゲン港の地味な海風景も相まって、三大がっかりスポットにランクインしています。
完成当時は非常に美しい像として地元民に愛されていたが、いつからか一部が破壊されたり、持ちだされたりと芸術テロの対象となってしまいました。
ペンキで塗られたり、盗まれたり、切断されたり…。
足元の岩が爆破されるなどの被害も起き、そのたびに何とか修復されています。
当時のデンマーク王立劇場プリマドンナだったエレン・プリースが「人魚姫」を演じたことから、彼女をモデルにしましたが、裸体を拒否され、敢えなく顔だけ参考にして作られたようです。
彼女の美しい足を表現したくて、魚のひれより足の方がはっきり作られているという逸話が残っています。
口からは水を出し、半魚という辺りが「小便小僧」と「人魚姫」を合わせたような印象も与える、シンガポールの「マーライオン(マーライオンパーク)」像。
以前までは口から水を出すポンプが故障しており、また正面から見ることの出来ない立地に建設されていたため、「ガッカリ」スポットとしての汚名を被っていました。
しかし、今はポンプが修復されており、勢いよく水を噴射するマーライオン像を見ることが出来ます。
桟橋の建設により、マーライオンはより近くから、そして正面から観光客のカメラに収まることが出来るようになりました。
これにより、「マーライオンはもう三大がっかりには含まれない」という意見も出ており、抜けた三大がっかりスポットにはドイツのローレライやシドニーのシドニー・オペラハウスなどが候補として挙げられています。
なお、マーライオン像の後ろにはマーライオンの子「マーリー」がいます。
どの観光像も歴史的背景を背負った立派なスポットなので、ガッカリしないためにも、その像の歴史や街の文化などを調べて行くと、感動もひとしおの筈です。
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