映画007の舞台を観光しよう!ロケ地となったヨーロッパ都市3選

執筆者: colonnayumi 職業:ツアーコンダクター、料理家、インバウンド通訳ガイド
映画007の舞台になったヨーロッパの都市

スパイ映画の金字塔「007」。

 

このシリーズが、半世紀以上も愛され続ける理由は、魅力的なジェームズ・ボンドとボンドガールの活躍、ハイテク機器やど派手なアクションシーンなど、幾つも挙げられますが、加えて、舞台となる世界各地の見事な景色も、見所のひとつです。

 

今回、過去に撮影されたヨーロッパの都市は数々あれど、その中でもぜひとも訪れてみたい、魅惑的な都市をご紹介したいと思います。

天空修道院「メテオラ」(ギリシャ)

シリーズ第12作目の「ユア・アイズ・オンリー」の舞台となったのが、ギリシャメテオラです。

 

世界に類をみないその奇怪な山々の頂上に造られた修道院群は、自然遺産と文化遺産両方の価値をもつ複合遺産に指定されています。

また、メテオラという名前は、ギリシャ語のメテオラス「中空の」という言葉に由来していますが、その風景は、まさに空中に浮いた修道院そのもの。

 

 

14世紀頃に建てられたこの修道院群の中でも、ひときわ大きい「メタルモルフィス修道院」にはロープウェイがあり、修道士の方々は、今でもこのロープウェイで物資を運んでいるそうです。

 

ふもとの町カランバカから、観光に出掛けることができます。

 

 

修道院見学の際の注意点

修道院は、ご存じの通り神聖なる場所です。

夏場など、特に注意していただきたいのが「肌の露出」。

超ミニスカートや短パン、ノースリーブなど、露出度の多い服装はNGですので、スカーフなどをご持参ください。

 

また、意外な気もするのですが、女性は、ズボンも禁止なのです。

ロングスカートであれば入場許可ですが、万が一ズボンを履いていた場合は、入口に長いエプロン風の巻き布がおいてあるので、それを無料で借りることができます。

 

なお、写真撮影禁止箇所もありますので、内部の見学の際は、気を付けてくださいね。

カルロヴィ・ヴァリの町(チェコ)

第21作目「カジノ・ロワイヤル」の舞台となった、チェコのボヘミア地方の小さな町カルロヴィ・ヴァリ。

映画の中では、「モンテネグロの街」(旧ユーゴスラビア)という設定でした。

 

 

19世紀には王侯貴族、ベートーベン、ショパン、バッハなどの音楽家や著名人も訪れている、可愛らしい温泉の町です。

毎年ここでは国際映画祭も開催され、「東欧のカンヌ」とも称されるようになりました。

ゆっくり温泉保養を兼ねて、訪ねてみてはいかがでしょうか。

 

ちなみに、温泉は水着をつけて入る、温水プールのような施設なので、日本の温泉とは異なります。

水着を忘れずにお持ちくださいね。

シエーナ(イタリア)

そして、第22作目となる「慰めの報酬」の舞台になったのが、こちらです。

 

 

シエーナ(SIENA)は、イタリア中部トスカーナ州にある中世の都市で、「シエナ」とも表記されます。

中世の時代、金融業で栄えた都市国家で、13~14世紀に最盛期をむかえました。

 

年に2回、町の中心カンポ広場で行われる「パリオ」と呼ばれる競馬のお祭りは有名です。

 

 

世界一美しいと言われるカンポ広場には、プッブリコ宮(市庁舎)、ガイアの泉、マンジャの塔、といった重要な建物が立ち並んでいて、中世時代からシエーナの人々の憩いの場となっています。

 

 

また、「パンフォルテ」と呼ばれるナッツの入った名物のお菓子は、お土産にも最適です。

 

おわりに

数多い撮影地の中から、ぜひ訪れていただきたい3都市をご紹介しました。
映画を観てから訪れると、更に感動が倍増することでしょう。

 
 コラムニスト情報
colonnayumi
職業:ツアーコンダクター、料理家、インバウンド通訳ガイド

海外ツアーコンダクター、料理家、インバウンド通訳ガイド、日本旅行作家協会会員。