欧米では人気の観光地!海辺の小さなリゾート、イタリア・ラパッロのおすすめ観光スポット♪ (1/2)

執筆者: ばらっば かあい 職業:イタリア旅行アドバイザー

今回は、リグーリア海を見渡せるラパッロ(Rapallo)という町をおすすめ観光スポットご紹介します。


以前ご紹介したポルトフィーノからも近いこの町は、リグーリア州の海辺のリゾート地の一つでもあり、第一次世界大戦後の1920年と1922年に結ばれた2つのラパッロ条約の調印地として知られている為、ヨーロッパやアメリカなどからはたくさんの観光客が訪れています。

 

町の建物が他のイタリアの町と比べると、少し新しい物が多いような印象を受けられるかもしれません。これは第二次世界大戦中の爆撃により、町が大被害を受け、戦後に復興した為です。

さて、町歩きを始めましょう!

 

アクセス:Genova Piazza Principe(ジェノバ・ピアッツァ・プリンチペ)駅よりRegionale(レジョナーレ)で約55分、Intercity(インター・シティ)で約30分で到着します。

 

聖ジェルバジオ聖プロタジオ教会

 

鉄道のラパッロ駅から海に向かって歩き出すとまず目に入るのがこちらの教会です。
中世時代に建てられたと言われるロマネスク・ゴシック様式のこ教会は、見る角度によって全く違う表情に見え、八角形の鐘楼があるのが特徴です。

 

ミサが行われていなければ、中の見学は自由です。

 

 メイン祭壇はブルーが貴重の落ち着いた雰囲気

 

 

大聖堂で駅を背に立つと左手に町の中心地、チェントロに入ります。たくさんのお店が軒を連ねているのでショッピングやショーウィンドウも楽しめますよ。

 

聖ジェルバジオ聖プロタジオ教会

住所: Piazza Camillo Benso Conte di Cavour, 23, 16035 Rapallo GE

 

ラ・ポルタ・デッレ・サリーネ

 

町の中心地に入って少し歩くと、右手に見えてきます。

1221年の書物には既に記されていたというこのモニュメントは、その昔、この町を囲っていた壁の5つあった出入り口の一つで、唯一現存する貴重なモニュメントとなっています。


”サリーネ”というのはイタリア語で、”塩田”という意味です。ジェノバの名門貴族のドーリア家が専売権を握っていた塩田に近かったため、この名が付いたとされています。

この向かいには海を臨む遊歩道が続きます。

 

 

ラ・ポルタ・デッレ・サリーネ(La Porta delle Saline)

住所:Lungomare Vittorio Veneto, 42 16035 Rapallo GE

 

キオスコ・デッラ・ムージカ

 

海沿いの遊歩道の途中にある、天井ががとても美しい音楽のキオスクという優雅なモニュメント。


1929年にラパッロ出身で南アメリカへ渡った移民たちの寄付によって建てられたこのキオスクは、彼らの願い通り、今も昔も生バンドによるコンサートが開催されています。

天井画にはプッチーニやヴェルディ、モーツァルトなどのイタリアや世界中の有名な音楽家たちが描かれているそうです。

 

運が良ければ、海を眺めながら生演奏が聞けるかもしれません。

 

 

キオスコ・デッラ・ムージカ(Chiosco della Musica)

住所:Piazza Martiri per la Libertà, 16035 Rapallo GE

 

アンティーコ・カステッロ・スル・マーレ

 

遊歩道を更に進むと、海の上に建つ、ラパッロのシンボルとも言える古城が見えてきます。その名も、「海の上の古城」です。

1550年に建てられたこの古城は、町の防衛の為に建設されました。

 

 

 

古城の横にはとても狭いビーチがあり、夏は観光客でにぎわっています。

 

アンティーコ・カステッロ・スル・マーレ(L'antico Castello sul Mare)

住所: Lungomare Vittorio Veneto, Rapallo GE

 

フォンターナ・デル・ポーリポ

 

古城の前にあるロトンダ(環状交差点)の中心にある少しユニークな噴水にご注目!この噴水は、「タコの噴水」として親しまれています。

 


イータロ・プリーミ氏によって作られたこのタコの銅像。なぜタコなんでしょうか?実は町に代々伝わる、ある伝説に基づいているそうです。


その昔、住人が寝静まった頃、海賊が町を荒らし何度も襲撃してきた時代のお話。

ある夜、とても巨大なタコが海から現れ、海賊の襲撃の前に鐘楼に上り、鐘を鳴らしてまだ眠りについていた住人達に襲撃を知らせ、たくさんの命を救ったと言われています。

そんな伝説から生まれたこのタコの噴水は、今では町のユニークなシンボルとして有名になっています。いわば、町の守り神、と言ったところでしょうか。 

 

フォンターナ・デル・ポーリポ(Fontana del Polipo)

場所:アンティーコ・カステッロ・スル・マーレのすぐ近くにあります

 

ヨットハーバー

 

町の東側にはヨットハーバーがあり、そこから町を眺めると、リグーリアらしい山と海が近い景色が楽しめます。
日常の忙しさを忘れ、のんびりと散策してみてください♪

 

 

ジェノバの英雄、コロンブスの像もあります。

 

マドンナ・ディ・モンタッレーグロ聖所記念堂

 

鉄道のラパッロ駅から”funivia(フニヴィーア)”という案内板を辿っていくと、5分ほどでロープウェイの乗り場にたどり着きます。

このロープウェイで600メートルの高台まで登ると、マドンナ・ディ・モンタッレーグロ聖所記念堂に到着します。

 

ロープウェイの運行状況等はこちら
夏季:9:00~12:30、14:00~15:30の30分毎
冬季:9:00~12:30、14:00~16:45の30分毎
料金:大人片道 5.50ユーロ、往復 8ユーロ

 

 

この聖所記念堂はリグーリア州でも聖母マリア様を祀っている非常に重要な場所としても知られ、毎年たくさんの巡礼者が訪れます。

557年に建てられたこの教会は、青い空に映える白い大理石のファサードがとても印象的です。

 

中はとても荘厳な雰囲気で美しい

 

高台に建っている為、外から見渡すパノラマも最高

 

 

隣接のバールも海を見渡せる場所にあり、大きな木がたくさん茂ってその下で休憩できますので、お天気の良い日には特におすすめです。

 

マドンナ・ディ・モンタッレーグロ聖所記念堂(Santuario di Nostra Signora di Montallegro)

住所:Salita del Santuario, 24, 16035 Rapallo GE

 
 コラムニスト情報
ばらっば かあい
性別:女性  |   現在地:イタリア ジェノヴァ  |   職業:イタリア旅行アドバイザー

イタリアより、チャオ~!
英語を学ぶ為、ペンパルで文通を3年ほどしていたイタリア人の彼と、ひょんなことからお付き合いが始まり、大阪・ジェノヴァ間で行き来する国際遠距離恋愛を8年続け、2011年にようやく結婚することとなりました。

イタリア語も話せないまま嫁いできましたが、住めば都!?
ジェノヴァが大好きになりました。

まだまだ日本の皆様にはあんまり知られていないジェノヴァの魅力を色々書き綴っていきたいと思います!

ブログ「そうなの!?イタリア ~イタリア人っぽい日本人×日本人っぽいイタリア人との国際結婚~」も宜しくお願いします♪
http://ameblo.jp/sounano-italia/