ハワイアンフルーツ=アサイーは嘘?ハワイで食べたい美味しい果物の種類
ハワイの果物の種類についてご紹介。ハワイアンフルーツといえばアサイーボウルというイメージを持っている方もいるかもしれませんが、実はアサイーはハワイ産ではありません!ハワイ旅行で本当に食べるべき果物についてご紹介致します。
ハワイアンフルーツといえば、アサイーというイメージを持っている方が多いですが、実はそれは間違いです。
今回はハワイのローカルたちが食べている、本当に美味しいハワイの果物とアサイーの真実についてをご紹介します。
太平洋の真ん中にあり、ほとんどの日用品や食料を外部からの輸入に頼っているハワイは、物価が高いですが、ハワイで穫れる果物に関しては、値段も安く、新鮮です。
ハワイ旅行の際は是非食べてみてください。
ハワイのフルーツの代表は何と言ってもパイナップル。
まずはパイナップルの基礎知識からご紹介します。
パイナップルは種が無いので、クラウンと呼ばれる頭の部分を株として植えます。やがて根が張り、株が籠ってきて、中から茎が出て、その茎の先に花が付き、やがて膨らんで実になります。
最初に株を植えてから、1個目の実が収穫できるまでには18~20カ月かかり、その1年後に2個目、さらに1年後に3個目の実を収穫します。3個目を収穫した後は、株をブルドーザーで潰していき、腐ってきた株を肥料として、畑をひっくり返し、そのまま土地を1年半ほど休めます。
つまり約5年で3個生産するサイクルです。
ハワイではパイナップルの実としてそのまま売られるのは3個目だけで、1個目と2個目は甘さが弱いために加工用になります。日本で売っているのは東南アジア産の2個目がほとんどで、そのため甘さが弱く酸っぱく感じることがありますが、ハワイでは、甘みの強い本当に美味しいパイナップルを食べることが出来ます。
パイナップルの産地には、ハワイ、東南アジア以外に、南米やオーストラリアなどがありますが、オーストラリア産はほぼ国内消費で、南米産が南米全域やヨーロッパに輸出されているようです。
東南アジア産や南米産と比べると、ハワイ産は、どうしても人件費が高いため国際競争力は弱く、アメリカ本土やカナダでしか食べることのできない、貴重なパイナップルなんです。
ハワイ旅行の際は、ハワイ産の甘くてジューシーなパイナップルをたくさん食べて欲しいと思います。
パイナップル、バナナ、パパイアなど、ハワイでは一年中収穫が出来る果物も多いですが、マンゴーだけはハワイでも季節があり、基本的には冬から春にかけて花が咲き、夏場に実が穫れます。
コモン・マンゴーと言って、一般住宅の庭に植えた木から穫れる実も多く、夏になるとあちこちで大きな実を幾つもぶら提げているのを目にします。大きな木になると、ひと夏で300~400個もの実を付けるので、木の所有者も食べ切れるはずがなく季節の最初は喜んで食べても、毎日食べたらマンゴーも飽きてしまうほどです。
ご近所や友人、親戚に配ったり、ドライフルーツにしたり、凍らせたり、ジャムを作ったりと、多少は工夫もするのですが、そのうち必ず飽きて、塀の上や門の前に並べて「ご自由に」なんて言うサインを出す家も少なくありません。
また、大きな木の場合、枝を歩道や車道にまで広げ、実が家の外に落ちたり転がったりする事もありますが、そう言った物は誰が拾っても良いと言うのがハワイのローカル・ルール。
夏になると我々は”マンゴー狩り”と言って、住宅街に行きます。ワイキキ近くだと、カイムキやカハラにマンゴーの木が多いです。マンゴーの木を探して、家の周りに落ちていないかチェックします。落ちているのは既に完熟なので、虫食いや鳥の被害が無いか確認して、家に持ち帰って一日冷蔵庫で冷やします。すると拾ったものとは思えない幸せな味がします。
マンゴーには幾つか種類があり、青い実が赤くなる物、黄色くなる物、実の大きさ、さらには中も筋が多かったり少なかったりしますが、高級住宅街のマンゴーはやはり高級と言うのも面白いと思います。
日本では九州産のマンゴーが何千円なんて言う話も聞ききますが、ハワイではスーパーで買っても、旬の季節なら1ドルくらいで、オフシーズンでも3ドル以下で手に入ります。
ハワイに来たら、安くて甘いマンゴーをたくさん食べて下さい。
ハワイ産のバナナがとても貴重だということをご存知でしょうか。
ハワイ産のバナナは”アップル・バナナ”と言って、日本でも見かける”モンキー・バナナ”や”台湾バナナ”位しかない小さな種類で痛むのが早いのでハワイから外に出る事はほとんどないので、まず、ハワイでしか食べる事はできません。
また、バナナの畑はたくさんありますが、ハワイの人達もバナナは大好きで、実は足りなくて外から輸入もしています。輸入元はほとんどが南米のエクアドルですが、これも人件費の関係で、南米から輸入している大きなバナナと、ハワイ産の小さなバナナの値段がほとんど変わりません。
それ故、ワイキキのホテルやレストランで出てくるバナナはほとんどが実は南米産。
ハワイ産の”モンキー・バナナ”は、食べようと言う意思を持たないとなかなか食べられないのです。
と言ってもワイキキのABCストアなどで売っているものを購入することができます。まだ青いうちに売っている物が多いですが、青いうちから食べる事が出来まます。
勿論収穫直後は皮が固くて剥けないが、剥けるくらいの柔らかさになれば、少し硬い実を食べる事が出来ます。そして、この少し硬い実は、バナナの味ではなく、名前の様にアップルの味がします。具体的には青リンゴのような味で、とても爽やか。これが好きと言うローカルも多いです。
青い実を2~3日放っておいたら、すぐに黄色くなってきて、今度は物凄く甘くなります。
もう一日置くと、中の実が白ではなくて、オレンジ色になってきます。するともう普通のバナナの甘さではなく、まるで砂糖をかけた様になる。実際”キャンディー・アップル・バナナ”なんて言う品種もあり、本当にキャンディーのような甘みがします。
ハワイに来たら、是非ハワイのバナナも食べて欲しいです。
小さな株を庭に植えると、一年後には実が収穫できるので、郊外の庭付きの家には大抵パパイアの木があります。
熟れた実を収穫して、半分に切って種を取り、ライムを絞って食べるのは、ローカルの朝食の一つのスタイルです。
キッチン付きのホテルに泊まったら、パパイアでハワイの朝を感じて下さい。
月下美人と同じサボテン類の果物で、日本では沖縄や鹿児島が産地。
ハワイでもそれほどよく見かける物ではなく、ジャックフルーツなどの様な、ちょっと珍しい感じのフルーツです。
最近日本では流行っている様ですが、ハワイでもジャンバ・ジュースなどでは味わえます。
日本人に人気のあるのがアサイー。
しかし残念ながら、これはハワイの果物ではありません。そもそもハワイでは一粒も穫れない果物です。
アサイーは10年ほど前、ブラジルのサーファーがハワイに持ち込みました。
抗酸化物質の割合が高いと言われ、ハワイでも一時話題になりましたが、ハワイ大学がアサイーに着いて調べた所、含まれる抗酸化物質は、大した量ではなく、サーモンの切り身の方が遥かに多いと言う事がわかってからは、ハワイでのブームは去ってしまいました。
しかし、日本のメディアはこれを一切無視して、未だに「ハワイのスーパーフルーツ」なんて書いてあるものもあり、アサイー=ハワイと言うイメージをいまだに刷り込んでいます。
アサイーはブラジルからハワイに来る際に、ピューレ状の加工品として、レトルト状態になっているので、実は健康志向の高い人達はアサイーは食べません。
資本主義の仕組みで、誰かが儲ける為に偽の情報が流され続けているのだと思いますが、ガイドブックや芸能人の言った事ばかり信用していては、真実は分かりません。
ハワイに来てブラジルの果物に大騒ぎする日本人を見て恥ずかしい思いをする事もありますが、ハワイに来たら本当にハワイで穫れた物を是非味わって行って欲しいです。
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