運動も食事制限もなし。ダイエットに天敵の「ながら食い」や、口寂しくてお菓子を食べてしまう「無意識の行動」をコントロールする方法を伝授。
こんにちは、フードデザイニストの笹生暁美です。
年末年始は飲み会やパーティで、とかく過食しがちな時期でもあります。
この普通にしていたら、絶対太ること間違いなしの期間を、どうやって乗り越えていきましょうか?
アメリカで食べ物と体重の研究をしているブライアン・ワンシンク博士の著書の中でのお話です。
博士の新しく友だちになった人が、昨年1年で14kg痩せたとのこと。
どんなダイエットをしたのか興味津々で聞いてみると、意外や意外、アイスクリームやピザなどのカロリーの高い食べ物等の食事制限はしていなかったのです。
「それでは何をしたの?」
何もしないで痩せることはないので、更に突っ込んで聞いてみました。
そこで分かったのは、意外な行動でした。
彼は食べたいと思ったものは、何でも食べました。
一点を除いては、以前の食習慣を変えませんでした。
ですが、そのたった一点のことが、14kgも減量するほど大きいことだったのです。
食べたいものは何でも食べたよ。でも空腹でない時は食べないようにした。それでも食べたくてしょうがなくなったら、その時は「お腹は空いていない、でもこれを食べる」と声に出して食べたんだ。
彼のしたことは、無意識に食べていた習慣を意識に上げて、認識したことでした。
たったこれだけで、14kgも減量できたのです。
彼は、無意識の幅を使ってダイエットに成功しました。
ここは、ほとんどの人が気が付かないポイントです。
人は、1日で太ったり、痩せたりはしません。
じわじわと増えていき、ある日、昨年は履けたパンツのファスナーが上がらなくなって、初めて気がつきます。
食べる量も運動量も変えた覚えがないのに、とパンツをはいて不思議に思うのです。
これが無意識の結果です。
人は100キロカロリー食べ過ぎても、減らしてもわかりません。
だから、知らず知らずのうちに、食べ過ぎたりしてしまいます。
そして、この積み重ねが、体重を増やしたり減らしたりします。
前出の彼は、太る100キロカロリーを減らしたのです。
空腹ではないのに、ついつい口に入れてしまう習慣の積み重ねが、体重の増加を招いたことに気づき、それを止めました。
具体的に、1年後どれだけ痩せるか、例を上げてみましょう。
- バターロール1個 ⇒ 4kg
- ソフトドリンク1本 ⇒ 6.6kg
- ケーキ1個 ⇒ 14.2kg
これらのものは、お腹が空いたら食べるものではなく、何となく口さみしいから食べるものではないでしょうか?
口がさみしいものは、「少しだから」と意識の網をかいくぐって食べてしまいます。
食べたくなったら「お腹は空いていないけど、食べます」と宣言してみてください。
意識すると、食べる量が減りますよ。
楽しい集まりでダイエットを気にしながら食べるのは、楽しくありません。
その時は楽しんで、普段、無意識に食べている習慣を気にするほうが健康的です。
良い習慣を身に付ければ1年中使えますから、一時的に食べ過ぎても大丈夫です。
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