ネックレスは呪術、お守り、権力の象徴!?首飾りの歴史雑学 (1/2)
レディース・メンズ共にアクセサリーとして愛用されている「ネックレス」の歴史と、つける意味とは?ネックレスとペンダントの違いや、首飾りの成り立ちなど、装飾品の知識をプロが解説。
こんにちは、リングプランナー飯田馨です。
ピアスやブレスレット、指輪など、装身具において世界で最も古い歴史をもつネックレス。
今回は、ネックレスの歴史と意味についてご紹介します。

その昔、貝殻や動物の牙や骨、角などを、植物で作った縄のようなものに通した装飾品を作って身につけていたのが、ネックレスの始まりと言われています。
古代エジプト時代には、ピラミッドの王族が、宝石のついたネックレスを身につけていました。
ローマ時代には、貴族の女性たちが、金の枠にたくさんの色鮮やかな宝石をはめ込んだネックレスで身を飾っていました。

18世紀頃、フランスの宝飾技術(宝石の研磨やカットなど)が急速に発達したことによって、ネックレスはヨーロッパ全土に広まりました。
そして、その頃のヨーロッパの上流階級では、胸元が大きく開いたドレスとともに、花やリボンのモチーフペンダントが人気となりました。
その後、ネックレスはファッションと共に重宝されるアイテムになっていきます。
ですが、それを楽しむのは、時の権力者や身分の高い者、自分の権力や財力を周囲に誇示するために身につけるような、一部の人達に限られていました。

やがて、社会全体が成長するとともに豊かになると、これまで身につけることができなかった一般大衆にも浸透し始めました。
貝殻や木材、真珠、宝石、ゴールド・シルバー・プラチナなど貴金属、化学製品のプラスチックなど、素材は多種多様と広がり、現在では、男女問わず多くの人々のファッションの定番アイテムとしての地位を築き上げました。

日本のネックレスの歴史は、縄文時代や弥生時代から存在していたと考えられています。
古墳時代には「翡翠」「瑪瑙」「水晶」「碧玉(へきぎょく)」などの宝石を使ったネックレスを、男女を問わず身につけていました。
古墳から発見された宝石の形が勾玉だったことや、聖徳太子も身につけていたとされる勾玉は、権力の象徴として使われたり、お守りの代わりとして使われていたようです。

ですが、奈良時代や飛鳥時代には、襟の詰まった服装が主流になった事情を背景に、ネックレスは人気を失い、一時的に身につけない時代が長く続きました。
それが西洋文化が到来した明治時代より、経済の発展とともに、人々のお洒落に対する関心によって人気を取り戻し、現在に至っています。
古代の人は、「呪術的・魔力的」な目的で身につけていました。
また、敵や病気から身を守ったり、豊作を願ったり、占いなどの道具として利用されていました。
つまり、「人々の願い」が込められたものでした。

その後は、貴族階級の女性たちが、夜の舞踏会など、美しさや高価さを競うために身飾りました。
現在は、美しいものを身につけて自分を着飾るというオシャレ感覚のもの以外に、疲労予防や肩コリ・首コリに効くといった、健康を目的としたネックレスなども存在します。
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