セラミド化粧品の選び方をご紹介。乾燥肌を保湿し、しわやニキビ、ほうれい線などを予防する化粧水や美溶液を、効果的に活用する成分のポイントとは?
スキンケアカウンセラーの松原好克です。
保湿効果が期待できると、乾燥肌の女性から多くの支持を集めている「セラミド化粧品」。
ですが、種類が多く、どれが効果的なのかいまいち分かりにくいのも事実です。
今回は、セラミド化粧品を選ぶ際、参考にしていただきたい点を挙げてみました。
化粧品の全成分表記を見て、セラミドの後ろに数字が入っているもの(セラミド1・セラミド2・セラミド3・セラミド6Ⅱなど)、あるいは、セラミドの後ろにアルファベットが入っているもの(セラミドEOS・セラミドNS ・セラミドNP・セラミドAPなど)が、本物のセラミド(ヒト型セラミド)です。
※セラミドの文字がないものは、セラミド疑似成分です。
セラミド1はバリア機能に優れている、セラミド2は保湿力に優れているなど、効果表現が細分化される場合もありますが、基本的にはそれほど大きな差はないと思われます。
セラミド1・セラミド3・セラミド6Ⅱ・フィトスフィンゴシンなど、複数のセラミドが配合されている化粧品を見かけます。
一見、セラミドの種類が多いため良さそうに見えますが、これらはコレステロール・ラウロイル乳酸Na・カルボマー・キサンタンガムなどで可溶化した、混合セラミドの可能性が高いのです。
成分表記は、それぞれ独立して記載されていますが、ひとまとめにした1つの溶剤成分として配合されるケースが多いため、各セラミドの濃度は高くないでしょう。
ですので、セラミド2やセラミド3などが単体で入っているもののほうが、セラミドの濃度は高いと思われます。
また、全成分の表記は、配合量が多い順(1%以下の成分は順不同)に記載されていますので、セラミドができるだけ前のほうにあるかどうかも判断基準の1つです。
セラミドに限らず、化粧品に含まれる美容成分の配合率は、高い濃度でも数%程度ですので、製品の大部分を占める基材となる成分が重要になります。
セラミドと相性が良い基材成分は、グリセリン・BGです。
セラミド配合化粧品の成分一覧を見て、水の後に、グリセリンあるいはBGが記載されているものが良いでしょう。
セラミドは、高価な美容機能を持つ成分にありがちなように、やはり安定性に欠けるため(沈殿しやすいなど)、高配合処方には技術が必要です。
当然、配合量が少ないと効果も薄いため、少しでも多く配合されたアイテムを選びたいところです。
化粧水(ローション)やクリームよりも、その中間の美容液にたくさん入っていることが多いようです。
セラミドは、次のような成分が一緒に配合されている化粧品なら、乗算効果が期待できます。
- ヒアルロン酸Na
- 水溶性コラーゲン
- ナイアシンアミド
- ぺリセア
あくまでも哲学的な話になりますが、乾燥肌の人が、セラミド入り化粧品を日常的に取り入れれば、徐々に快方へと向かうはずです。
乾燥知らずの潤いに満ちた素肌と、年齢に見合った美肌を維持するためにも、セラミド配合化粧品を、毎日のスキンケアに取り入れることをお勧めします。
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Fashion Latte編集部
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