バレンタインデーが日本に定着したのは、1970年代後半と言われています。同時に「女性が男性に愛情を込めてチョコレートを贈る」という「日本型バレンタインデー」の様式が成立したのもこの頃のようです。
最近ではチョコにこだわらず、マフラーなど食べ物以外のプレゼントを贈る人も多いですね。その理由としては「甘いものが苦手」「意中ではないのにチョコをあげたら勘違いされそう」「ベタすぎて恥ずかしい」「チョコをあげるのは自分のキャラに合わない」、と多様です。
「バレンタインデー=チョコレート」という習慣があまりにも定着しすぎて、チョコレートをあげにくい、ということもあるようです。また、「チョコを渡す=告白」というイメージも依然強く残っています。
例え彼氏がいなくても、バレンタインデーを楽しむ方法はたくさんあります。シングルでもバレンタインデーを楽しみたい人は何か他のオプションを考えましょう。20、30代女性にどのように過ごしているのかを聞いてみました。
■20代
「バレンタインデー限定仕様の大量に入っているチョコレートを飲み会等、たくさんの人が集まっている中で配った。その方がもらう方も上げる方も気楽だと思う。」
「義理チョコに、沢山お金をかけたくないから簡単なレシピでチョコレートを作った。お手軽に大量に生産できるし効率もいい。」
「バレンタインデーの日にあえて飲み会を設定し、そこでケーキなどをみんなで食べる。カップルでなくても皆で楽しめる。」
「カップルのイベントではあるが、男性とは過ごさず女性の仲良しの仲間と過ごす。お互いの手作り料理を持ち寄ってなぜかホームパーティ化することも。」
■30代
「年齢を重ねると手作りに求められるクオリティが高くなるので手作りは相当自信がない限りあげられない。」
「どうしても見栄がでてしまい、あげるつもりのない義理チョコでも1000円くらいかけてしまう。」
「チョコレートが苦手な男性にはチョコレートではなく、老舗店のバレンタイン限定菓子等をあげている。中身は通常売っているモノと同じでも、包装がかわいくて特別感を出せる」
「職場の上司にはお酒をプレゼント。ブランデー入りのボンボンショコラを。チョコレートはサブで。」
このように、最近は恋人がいる女性もそうでない女性も、以前と比べてバレンタインデーの過ごし方やプレゼントの内容にも変化がみられます。共通して言えることは、「いかに控えめにしながら“特別”感を出すか」という点です。
私の周りでもフランクにバレンタインデーを楽しんでいる人が多く、お金をかけて派手にするよりも内容に工夫をしながら楽しんでいる様子が多くうかがえました。
実際のところ、以前と比べてチョコレートやお菓子だけではなく、チョコレートの形をした雑貨やコスメ等、男性だけではなく女性にとってもバレンタインデーを楽しめるような商品が多く出ているのを見かけるようになりました。
また、「義理チョコ」ではなくて「友チョコ」など可愛らしい表現も定番化しました。今や、バレンタインデーは男性のためのものではなく、女性にとっても特別で楽しめるイベントになりつつあるようです。皆様も是非楽しい一日にしてくださいね。
(内藤里奈)