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  • ファッション業界の面白さ、楽しさを伝えるキャリアトークイベントが開催

近年、ファッション業界における若手から中堅層の業界内での勤続意向は年々減少しており、異業界へと転職する人たちが増加傾向にあたる。

もともと「ファッションが好きだから」という理由で、ファッション業界に飛び込んできた人たちに対し、業界で働く楽しさ、魅力を再確認してもらいたいという思いのもと、キャリアトークイベント「Fashion People + LIVE~ファッション業界で自分のステージアップを目指す方法~」を、2013年5月28日(火)渋谷”Creme de la creme"にて開催した。

 

 

同イベントでは、ファッションディレクター軍地彩弓をはじめ、ファッションスタイリスト大田由香梨、デザインビジネスプロデューサー天野譲滋を迎え、ファッションに関わる仕事をしている人を対象に、ファッション業界の面白さ、楽しさを伝え、業界の活性化を目的としたトークセッションイベントを繰り広げた。

 

 

 トークセッションでは、

「流行の見つけ方」

「ファッションを仕事にするとは」

「ファッションビジネスで成功するには」など、あらゆる観点から多くの議論が広げられた。

 

 

ファッション業界の第一線で活躍し独自の道を切り開いてきた三人のトークには、その魅力溢れる内面が映し出されており、「ファッションとは何か」という、根本的なことからはじまり、”過去””現在””未来”という観点からキャリアアップのヒントを原体験をふまえて語った。

 

 

 

 

「仕事のモチベーションをアップするには?」

 

なりたい自分を演じる

 

スタイリストの大田由香梨は「なりたい自分を演じる」という、ファッションに対する思い、ファッションの可能性を信じる思いを込めた、スタイリストならではの返答。

「自分が進みたい道に向かっていける服を着ること、どんな時にも自分が自分であるといえる服を着ることが大切」とコメントした。好きな服を着てなりたい自分に近づきたい、ファッションが好きな人ならば誰もが思うことである。服は自分を外見だけでなく内面から変えてくれる無限の可能性を秘めたもの、そう感じさせてくれる一言であった。

 

 

 

~ちいさい自分への見返り目標を持つ~

 

一方ディレクターの軍地彩弓は、「ちいさい自分への見返り目標を持つ」と、仕事を続けていく秘訣ともいえる返答。「なぜこんなにも大変なことをしているのか悩み、辞めたいと感じたこともある」と、ファッション業界を駆け抜けてきた日々を振り返り「そんな時に自分を励ましてくれるのが読者から届いた手紙。私はファッションが好きでここにいる、そう再確認できる」と語った。

 

 

途中、業界の厳しさについても語られた。しかし、それでも今まで続けられた理由を2人は、

「でも結局ファッションが好きだから。好きじゃなきゃやっていけない。」と口を揃えて言う。

軍地は「Because we love fashion!」と叫び、ファッションが大好きなことを表現した。

 

 

 

 

 

■これからファッション業界へ進みたい方へ

 

 

~ファッションが好きだけじゃダメ。~

 

最後の質疑応答では、これからファッション業界へ進みたい方に対し、

軍地は「ファッションが好きだけじゃダメ。未来をみるためにも時事、映画、美術などの知識を得ることも大切。結局、服は感性だから、知識を豊かにしてビジュアルストックを作る必要がある」と語った。


ファッションには、一言では語り切れない魅力、力がそこには集結し、多くの人々を巻き込み世界中で動き続けている。今回のトークセッションを通じ、改めて「ファッションを仕事にする」ことの奥深さを感じた。

 

【「Fashion People + LIVE」概要】

主催:株式会社クリーデンス

facebook:http://www.facebook.com/fashionpeople.plus

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