痩せるためには運動が必要と思っている人は多いかもしれませんね。実際にウォーキングをしたり、ジムに行っている人もいるでしょう。さて、効果は出ていますか? もっと効果を出したいと思いませんか?


一時的に体重が落ちても、またすぐに戻ってしまったのでは意味がないですよね。ですから、大切なのは「痩せる」ことよりも、「痩せ体質になる」ことなんだとか。つまり運動の効果を最大限に高めて、痩せやすい体質を作ればいいということなのです。この「痩せ体質」を作るのに効果的なのが、実は入浴だというから驚きです。

では、なぜ入浴が「痩せ体質」を作るのでしょう? その理由を知るには、まず血液について知る必要があります。血液の重要な働きのひとつは、酸素を全身に運ぶことです。全身の組織や細胞は、運ばれてきた酸素を使ってエネルギーを生み出し、運動のエネルギーもそうして消費されます。

ここまではよく知られた話ですよね。けれども、酸素を運ぶ赤血球の中にあるヘモグロビンは、血液の温度が高いほうが酸素をより多く放出するというのはあまり知られていないかもしれません。これが、入浴が「痩せ体質」を作ることができる理由なのです。

つまり血液の温度を上げれば酸素がより多く届き、運動のエネルギーも消費されやすいというわけです。ですから、運動する前に入浴して血液の温度をあげたほうが、エネルギーを消費しやすい痩せやすい体質になれるということです。運動後に入浴することは多いですが、消費カロリーを多くするためには運動前に入浴するといいですね。

さらに血液の温度をあげるには、シャワーではなく入浴がオススメ。それも、39~40℃のぬるめのお湯に、15~20分かけてゆっくと全身浴をするのがいいそう。できるだけ長くゆっくり浸かったほうが、血液が充分に循環するため、効果が上がるということなのです。温浴効果を高める入浴剤を使えば、さらに効果的。

入浴が「痩せ体質」を作るとは意外ですよね。でも、せっかく運動するなら、より効果が出たほうが嬉しいのは当然のこと。これからは、運動する前にゆっくり入浴、実践してみてはいかが?

参考:株式会社 バスクリン お風呂博士 石川泰弘
公式サイト

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