つい子供に手が出てしまう!躾(しつけ)と虐待の境界線とは (1/2)
児童虐待で子供を死なせる事件が後を絶ちません。どこまでが虐待?しつけとの境界線は? 殴る、蹴る、タバコの火を押しつけるなどは「身体的虐待」なのです。
こんにちは、 メンタルケア心理士の桜井 涼です。
様々なメディアに取り上げられ、社会問題になっている幼児虐待。
これには、次の4つの種類があります。
どれも一度は耳にしたことがあるでしょう。
今回は、その中でも体に大きな負担となる「身体的な虐待」についてお話しします。
身体的虐待は、子どもの体に傷ができるほどの暴行や、傷ができてしまうおそれのあるような暴行を加えることを言います。
一方的に殴る蹴るなどが、身体的な虐待です。
また、タバコの火を押しつけることや、高いところから落とすのも、完全な虐待になります。
幼児の体は驚くほど柔らかく、発達も十分ではないため、ちょっとしたことでも痣(あざ)ができてしまいます。
しつけの一環として行った行為だとしても、故意であったり、少し考えればケガをすると分かるような行為は、全て虐待とみなされてしまうことも、知っておかなくてはいけない点です。
幼児には、下記のような特徴があります。
相手のことを考えるような所まで発達していません。
これをしたらどうなるかを予測できません。
意見を取り入れたり、冷静に話を聞いたりする力が、不足しています。
だからこそ、そこから成長するために、日々経験して頑張っているのです。
決して、お母さんをバカにして言うことを聞かないわけではないことを分かってほしいと思います。
手を出してしまう親の約50%が、自身も虐待経験者であることが分かっています。
しかも、手をあげてしまった後は、行為を恥じて反省し、後悔から「もうしない」と考えます。
けれども、それを繰り返してしまうケースがほとんどです。
いったん苛立ってしまうと、心のブレーキをかけることが難しい状態になってしまうのは分かります。
ですが、叩かれて痛かった・怖かった思いを誰よりも知っているのは、ご自身だということも思い出してほしいのです。
しつけとして叩くことと、虐待はまったく違うものです。
何が違うのか、それは「愛情の持ち方」です。
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