敏感肌の症状によっては、化粧水やファンデーション、日焼け止め、化粧下地などスキンケア方法を変える必要があります。正しいお手入れのやり方を学びましょう。
こんにちは、スキンケアカウンセラーの松原好克と申します。
敏感肌は、症状の重さによって「軽度・中程度・重度」の3段階に分けられ、それぞれ対処法も異なります。
まず、あなたの肌がどのレベルの敏感肌なのか、チェックしてみましょう。
痒みが現れることはないが、顔の所々に赤み・カサつきがある。
顔の所々に赤み・カサつき・白粉吹きがあるが、入浴時・洗顔時・化粧水塗布時に染みることはない。
髪の毛・マスク・ティッシュなどの物理的接触、夏場の発汗、冬場の外気の乾燥によって、時に痒みが現れる。
「重度(★★★)」の敏感肌の症状
顔全体に赤み・カサつき・白粉吹きがあり、入浴時・洗顔時・化粧水塗布時に染みる。
髪の毛・マスク・ティッシュなどの物理的接触、夏場の発汗、冬場の外気の乾燥によって痒みが現れる。
それでは、ご自身の敏感肌レベルが分かったところで、それぞれ正しいスキンケアの方法を見ていきましょう。
なお、アレルギーを起こし易いアトピーや脂漏性皮膚炎などの皮膚疾患をお持ちの方は、独自の判断による対処は危険ですので、まず皮膚科クリニックに相談されることをお勧めします。
「軽度」の敏感肌さんのケア方法
クレンジングは、肌への摩擦を最小限に抑える、厚みのある形状タイプ(クリームやジェル)で行います。
洗顔料は、固形石鹸か、サッパリとした使用感の洗顔フォームがベターです。
日常的にはパウダーファンデーションを使い、しっかりメイクが必要な時だけ、リキッドやクリームのファンデーションを使うようにしましょう。
化粧下地には、保湿向け美容液の使用がお勧めです。
化粧水は付けても良いのですが、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿力に優れている成分が配合されたものを使いましょう。
基本的には、美容液中心のお手入れが望ましいと言えます。
クレンジングは、敏感肌がさらに悪化する恐れがあるため、使用しないほうが無難です。
固形石鹸による洗顔のみがベストです。
できれば、リキッドやクリームのファンデーションは避け、洗顔料で落とせるルースパウダー(粉おしろい)、もしくは、クレンジング不要のパウダーファンデーションを使うと良いでしょう。
化粧下地には、保湿クリームか、こってりとした保湿乳液で代用してください。
化粧水は、たとえ染みなくても、敏感な肌には刺激が強いため、使用すべきではありません。
セラミド・ナイアシンアミド・ペリセアなど、バリア機能に働きかける成分が入った美容液かクリームがお勧めです。
クレンジングは刺激が強いため、重度の敏感肌には使用すべきではありません。
昔ながらの固形石鹸で、優しく洗う程度に留めましょう。
リキッドやクリームのファンデーションは、負担が大きいので使用はNG。
洗顔料だけで落とせて、肌への刺激が少ない、ルースパウダー(粉おしろい)が最適です。
化粧下地は専用のものではなく、保湿クリームかワセリンを薄く塗布するようにしましょう。
化粧水やジェルは不向きです。
こってりとした保湿クリームのみを塗って、それでも染みる場合は、ワセリンに切り替えてください。
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スキンケアカウンセラー 松原 好克
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