クレーム返品間違いなし!ありえない「不良品服」エピソード3つ (1/2)
元アパレル店員が語る、ありえない不良品のお洋服エピソード集!スタッフは接客だけでなく検品も仕事のうちです。
アパレル店員は接客だけが仕事ではありません。
入荷する商品の検品も業務の一つです。
異物の混入(針など)が無いか、商品に不具合がないか確認することが目的ですが、この段階で不良品が見つかるケースも珍しくありません。
単にボタンが1つ無い、ファスナーが上がらないなどの不良品なら時折あります。
しかし、中には思わず「どうしてこうなった」、と言いたくなるような不良品も潜んでいます。
元アパレル店員である筆者の経験からご紹介します。
デニムのポケット口には2本のステッチがありますよね。
強度を高めるためのものですが、このステッチによって前のポケット口が"縫われていた"不良品もあります。
縫われているせいで、前ポケットに物を入れられないのです。
もはやポケットの意味が無く、完全な"フェイク"になっていました。
しかし、他のデニムを見ると、いずれもポケットがあるのです。
他メーカーさんの店長から聞いた話ですが、逆にポケットが縫われていないカーゴパンツもあったようです。
検品で店員さんが見落とす可能性もあるので、念のためチェックしてから買ったほうがいいかもしれませんね。
私の働いていたお店ではスーツも展開していました。
その日も普段通りスーツの検品をしていたところ、"裏地が全く付いていない"スーツがあったのです。
現在は裏地なしスーツも珍しくありませんが、当時は冬。
入荷商品のほぼ全てが総裏地立て(全体に裏地が付いているもの)でした。
おかしいな、と思いつつ他のスーツもチェックすると、すべてきちんと総裏仕立てです。
裏地もついています。
型番違いかな?と思いましたが、型番も一緒。
SVに確認したところ、裏地が縫い付けられていない不良品と判明しました。
いったいどの工程で間違えたのか、それとも工程指示書のミスなのか…。
恐らく工程ミスですが、出荷前に誰も気が付かなかったのかなど、本当に謎だらけです。
メンズシャツは、着用した際に右側がボタン、左にボタンホールが空いていますよね。
しかし、ボタンホールが空いていない謎シャツが紛れ込んでいたこともあります。
カジュアルシャツでしたが、ボタンが完全な飾りとなっていたのです。
ボタンホールのステッチはあるのに、穴だけない。
一瞬そういうデザインかと納得してしまいました。
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