「空気や水、街が綺麗!」タイ在住から見た日本の絶対いいところ3選
タイから見た、日本の素晴らしいところとは?「美しい国」と言われる日本。海外の反応を伺ってみましょう。
タイの首都バンコクで暮らして約5年。
分かることも徐々に増えてきて、以前より快適に暮らせるようになってきました。
まさに、「住めば都」という言葉の通りです。
今回は、タイから見た日本の素晴らしい部分について書きたいと思います。
日本を訪問したことのある知り合いのタイ人数名にその感想を尋ねると、「日本はとても美しい」、「日本の美しさに大変驚いた」等の回答が返ってきます。
バンコクには、世界的に有名な高級ホテルや有名店も多く、大都会に来たと感じることも少なくありません。
ですが、街を歩くとギョッとすることが多々あります。
でこぼこで、ごみごみしていて、歩きにくい歩道で寝そべっている野良犬や人。
上から落ちてきそうな電線。
雨季には、時々冠水する道路や、そこでせわしく駆け回るネズミやゴキブリの姿など、挙げればきりがありません。
バンコク都及び周辺の県では、自動車排出ガスによる大気汚染、生活排水や工場排水による水質汚濁、廃棄物等が問題になっています。
地域差等はありますが、日本を美しく感じる理由は、景観の美しさだけではなく、空気や水の綺麗さも関係しているでしょう。
国際連合食糧農業機関発行の「Global Forest Resources Assessment 2015」に掲載されている国別の森林率(陸地面積に占める森林面積の割合)を見てみると、タイは32.1%であるのに対し、日本は68.5%です。
国土の約7割を占める森林の木々たちが、汚れた空気をきれいにしてくれているのですね。
日本は、水道の技術が世界の中でも非常に発達しており、水道水が飲める環境が整っています。
タイの首都圏水道公社曰く、2014年3月、「バンコクでも、浄水器を通した水道水は、ある程度飲める」「ただ、乾期には、水道水を製造するポンプ場に海水が入り込み、その影響を受けてしまい、衛生基準に変更はないものの、塩気がある時は気を付けたほうが良い」と述べています。
在タイ日本大使館では、「水道水は洗面や入浴には問題ないが、飲料用としては適さない」とのこと。
「飲料水としては、水道水を浄水器に通し、念のため煮沸した後用いるか、または飲料用として市販されているものを用いた方がよい。また、レストランなどで、水を飲みたい場合はミネラルウォーターなどを注文した方がよい」と案内しています。
タイ旅行中の方は、ペットボトルのお水等をコンビニなどのお店で購入することになります。
500ml入の水が、7バーツ(現在のレートで約21円)前後から購入出来ます。
住居等によっては気にならない人もいるようですが、タイで生活するとなると、一般的には、お米やお野菜を洗ったり茹でたりする際、浄水器を通していない水道水をそのまま使うことは出来ません。
また、2011年のタイ洪水の時には、スーパー等から飲料水が消えたこともあり、一滴の水の大切さを非常に強く感じました。
また、日本とタイでは水の硬度が異なることもあり、洗濯をしたり髪の毛を洗ったりすると、衣類や髪の毛がゴワゴワになります。
軟水器や至る所に浄水器を設置する人もいますが、こだわればこだわるほど、お高いお水となるでしょう。
以上、私が思う、タイから見た日本の素晴らしい部分についてでした。
日本にいると、ごく当たり前のようにあり、あまり意識することがないかもしれませんね。
それでも、バンコクは、世界の中でも比較的暮らしやすい地域と言われています。
お金を出せば、様々な日本製品が入手できるようになってきていることも関係しているでしょう。
どこの地で暮らすにせよ、身の回りにあるものに対して、感謝の気持ちと大切にする気持ちを忘れずにいたいですね。
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2011年10月~、夫の転勤で、タイのバンコクで暮らしています。
「taecoのバンコク日記」http://ameblo.jp/ta-eco/や「Food Decoration/フード・デコレーション/แกะสลัก」http://fooddecoration.blog.fc2.com/ を執筆。
学生時代&社会人時代は、国際的な開発・環境問題について学び、フィールドワークを通した調査研究等していました。主に、自然環境の再生や創造、環境教育についてが専門です。美しい自然や限りある大切な資源を未来の世代にも継承していくため、今後も、何らかの形で、情報発信や活動に関わることが出来ればと思っています。
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