一日二食、夕食を抜くダイエットは痩せる?逆に太る?夜ごはんを食べる健康上のメリットと、遅い時間の晩ご飯の食べ方を解説。
こんにちは、薬剤師の宮本知明です。
体型を気にして、夕飯を抜いてダイエットとする人もまだいるようです。
夕飯を抜くことが続いても、本当に大丈夫なのでしょうか。
以前にもお伝えしましたが、腸には活動サイクルがあります。
- 4:00〜12:00 排泄(デトックス)の時間帯
- 12:00~20:00 消化に適した時間帯
- 20:00〜4:00 吸収が活発に行われる時間帯
そのサイクルで言うと、夕飯は、腸の消化と吸収の良い時間帯に当たります。
その意味で言うと、夕食とは「体で栄養をしっかりと吸収して、寝ている間に1日の痛んだ部分を修復するため」の食事。
ですから、夕飯は抜かないできちんと食べることをお勧めします。
体の修復のためのエネルギーとして夕飯をとることは良いことなのですが、「食べる時間帯」や「食べるもの」には気を配ってほしいものです。
夕飯が20時を超えてしまう場合、体の中では消化の時間が過ぎてしまって、栄養を吸収する時間になっています。
そんな時に、トンカツやハンバーグ、ステーキのような脂肪分の多い食事やタンパク質の多い食事は控えましょう。
その理由は、食べ物が胃や十二指腸で消化されるまでの時間の違いがあります。
- 果物 20~40分
- 野菜 1〜1.5時間
- ご飯・パン 3〜5時間
- お肉などのタンパク質 4~8時間
- 脂肪 半日以上
体のだるさと胃の不快感の原因に
特に遅い時間の夕飯に脂肪分が高いものを食べてしまうと、翌朝に、体のだるさと胃の不快感が必ずと言っていいほど出てしまいます。
それは、腸が寝ている間はしっかりと機能していないので、そのまま胃腸に残ってしまうためです。
20時を過ぎて何か食べたいときには、野菜や果物を摂るようにしましょう。
ともに消化にかかる時間が短くて済みますので、翌朝のだるさや胃の不快感もなく、朝を迎えられることが多いです。
体の調子を整える目的でプチ断食をする方も、増えていくと思います。
人によっては、ライフサイクル的に夜が遅くて朝も早いため、朝しっかりと食べないと仕事ができない方もいらっしゃいます。
また、そのような生活から、腸のデトックスの時間帯である「朝」にプチ断食を行うことは不可能な方もいらっしゃいます。
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