東大合格者の半数は「○○○」を習い事にしていた!子供におすすめの"文系の習い事"は?
「ピアノを習うと頭が良くなる」という噂は本当?クラシック音楽を聞くだけでも脳の活性化に効果的。子供の習い事はどれがいいか迷うなら、ピアノがおすすめかも。
こんにちは。ピアニストの小川瞳です。
最近「ピアノを習っていると頭がよくなる」ということが話題になっていますね。
例えば、東大合格者106人への調査では、半数以上がピアノを習っていたという結果が出ました。
東大生の「ピアノを習っていた率」は、一般的な学生の「ピアノを習っていた率」に比べて2倍以上多いということです。
ピアノを弾くことで、勉強ができるようになるというのは、本当でしょうか?
確かに、ピアノを弾くということは、脳の活性化に役立つと思われます。
それは、次のような動作・能力を必要とするからです。
ピアノは左右の手を別々に活発に動かすので、演奏中は想像以上に頭を使っています。
また、楽譜を読み取る能力や、指をすばやく動かすように脳から指令をだす能力など、ピアノを弾くにはいろいろな神経を駆使します。
楽譜を読み取る作業は、音の高さや長さなどを随時考えなければいけないし、それと同時に演奏しようとすると、指を的確に動かさなければいけないこととなるのです。
そういった訓練を習慣的に行っていると、徐々に脳の働きが活発になってくるのでしょう。
実は、実際に演奏しなくても、集中してクラシック音楽に耳を傾けるだけでも、頭の働きはよくなるといわれています。
例えば、バッハの作品は、美しい旋律が複雑にからみあっているのが特徴です。
漠然と聞いていても、その美しい構成には感動する人が多いと思うのですが、もし興味があったら、脳の活性化に役立つ聞き方を少し試してみてください。
次々と現れるメロディーをすべて見つけるつもりで聞く
まずは、次々とあらわれるメロディーをすべて見つけるつもりで、聞いてみてください。
高音部でも、低音部でも、同じメロディーが奏でられているはずです。
そして次に、ソプラノ(1番高い旋律)だけを集中して、耳で追っていく聞き方をしましょう。
メロディーが消えても、ソプラノの音楽は続いているのです。
バッハに限らず、複雑な音楽には、いろいろな手法が隠れています。
曲のはじめのほうに出てきたメロディーが、後半にまた登場したり、音楽そのものは似た形でも、強弱や音数を変化させて、印象を変えてみたりします。
名曲にひそむ数々の魅力を、積極的に見つけ出す気持ちで音楽鑑賞をしてみると、細かな部分にも気を配ることができて、集中力もアップすることでしょう
普段はリラックスに役立つクラシック音楽でも、意識を変えるだけで、聴きどころ満載の音楽となるはずです。
これはかなりの注意力を必要とするので、脳トレにも通ずるのかもしれませんね。
楽しく優雅に、そして効果的に、音楽鑑賞をしてみてくださいね。
|
|
ピアニストとして東京や茨城を中心に、ソロの演奏会やオーケストラとの共演など、数多くの演奏活動を行っております。
音楽心理士の資格も持ち、トークコンサートやコンクールの審査員もつとめております。
また長年に渡り執筆活動も並行して行っており、小説を3作品出版しております。
こちらのサイトでは、幼少時よりピアノを学び続け、クラシック音楽の世界に身を置く私ならではのコラムを執筆できたら、と思います。
よろしくお願い致します。
小川瞳 公式ホームページ https://ogawahitomi.amebaownd.com/
小川瞳作曲 笑顔のBGM
https://youtu.be/Qrt-stZPTb8
|
|