春を感じさせてくれる野菜の一つ「ナバナ(菜花)」。旬の時期や選び方・保存方法から、調理するときのポイント・美味しい食べ方・栄養と効能まで解説。デトックス効果があるといわれ、ひな祭りメニューの彩りとしても人気です。
こんにちは。野菜ソムリエ我妻飛鳥です。
今回は春を感じさせてくれる野菜の一つ、ひな祭りメニューで彩りに使われることも多い「ナバナ」を取り上げてみたいと思います。
ナバナはアブラナ科アブラナ属の野菜で、「菜花(ナバナ)・花菜(はなな)・油菜(アブラナ)・菜種(ナタネ)」とも呼ばれます。
もともとはアブラナのみを指しましたが、現在は小松菜や縮緬ハクサイなど、ほかの葉菜のつぼみも含めることが多いようです。
地中海沿岸・北ヨーロッパ・中央アジアが原産地です。
地中海沿岸からアフガニスタン近辺を原産地とするアブラナ(和種ナタネ)と、アブラナとキャベツ類の交雑種からヨーロッパで成立したナタネ(洋種ナタネ)と大別されますが、どちらも菜種油を採る大切な作物として古くから世界各地で栽培されてきました。
春が旬だと思われがちですが、旬は12月~3月にかけてで、最盛期は2月・3月。
残念なことに店頭に並ぶ時期が短い野菜の一つです。
選ぶときは葉茎が柔らかくてみずみずしく、蕾が揃っていて鮮やかな色のものを選びましょう。
購入後はビニール袋に入れるか新聞紙で包んで冷蔵庫の野菜室に入れ、可能であれば立てて保存しましょう。
また、茹でて塩漬けにすると長く保存できます。
たっぷりのお湯を沸かして塩を一つまみ入れ、茎から入れて全体的に色が変わる程度、短めにさっと茹でて水にさらします。
茹ですぎず歯触りが残るようにするのが大切です。
水にさらしすぎても、せっかくの風味がなくなってしまい栄養素も流出してしまうので、粗熱が取れたら早めに水から上げ、水気を切っていただきます。
シンプルに「からし和え」にして食べるのが一番お勧めですが、すし飯のアクセントに、そしてお吸い物としてひな祭りメニューに華やかさを演出してくれます。
油との相性もよく、がん予防効果も高まるので、オリーブオイルでナバナのペペロンチーノなどもいいですね。
にんにくや玉ねぎとも好相性です
ほろ苦さと香り、独特の歯ごたえが特徴のナバナ。
山菜を始めとする春野菜にはほろ苦さを感じるものが多いですが、このほろ苦さが、冬場に溜まった毒素を排出するデトックス効果を助けてくれると昔から言われています。
まさに自然界の作用ですね。
ホウレンソウやコマツナ同様、βカロチン、ビタミンB1・B2、ビタミンC、カルシウム、カリウムなどを豊富に含み、美肌効果・疲労回復に効果的です。
また、上記の栄養素がバランスよく働いて免疫力を高めてくれるので、風邪予防にも効果的です。
鉄分や葉酸も豊富で、貧血予防にもお勧めの野菜です。
インフルエンザ警告のニュースも見受けられる近頃。
ナバナで風邪予防効果を高め、デトックスもして素敵な春を迎えましょう。
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Fashion Latte編集部
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