「日本が大好き」
そう豪語するイタリア人は少なくありません。

15年ほど前、イタリアには既に日本食屋さんがありましたが、ブームに乗ってあちらこちらで和食を楽しめるようになったのは、ここ数年の話です。

「生の魚を食べるなんて…」そう嘆いていたフィレンツェの人々も、今では和食を楽しむことがある意味ステータスのように扱われているほどです。

今回は、イタリア人が好きな「日本」のあれこれをご紹介したいと思います。

やっぱり、人気の日本のアニメ。

小さな頃に、誰しもが楽しんでいたアニメは、こちらの子どもにも大人気です。

「日本」がどんな国かわからない、そんな年齢の子も、何の抵抗もなく、日本の文化に触れることができます。

最近では、アレッツォの街などでコミックショーが開催されたり、ハロウィンでは、コスプレばりの変身を楽しむ人々もいます。

十数年前には公開されることのなかった日本のアニメ映画も、ここ近年は、日数こそ少ないですが、イタリアの幾つかの都市で公開されるようになっています。

日本でも話題となった「君の名は」も上映されました。

イタリアで、日本のアニメが浸透していく中で、ここ近年の日本食の人気度もグンと上がります。
私がまだイタリアに来たばかりの頃、「生の魚を食べるなんて...」そんな風に言われたのは、一度や二度ではありません。

肉食のフィレンツェですから、その反応たるや凄まじいものでした。

それが、ヘルシーでダイエット効果もあると、日本食ブームに火がついたのは、4,5年前くらいから。

今ではすっかりグルメの対象となっています。

そんな人気の日本食で、やっぱり不動の一位は、お寿司。

特に、サーモンは脂が程良くのっていて、まさにトロのよう。

イタリアで日本食が恋しくなった時は、サーモンのお寿司はお試しの価値ありと言えるでしょう。

これも、人気の一品です。

イタリア人の中でも、揚げ物好きは多いですが、サクッとした食感に人気の秘密があるようです。

そんな風に聞かれたことが何度かありました。

アニメを見ていて、主人公が食べているものが気になる…一体あれは何なのか？

それはおにぎり。

ミラノのドゥオーモ近くには、おにぎりを扱うお惣菜屋さんが出来て数年経ちますが、相変わらずの人気だそうです。

今、まさにブームのラーメン屋。

フィレンツェでも幾つかのラーメン屋さんがあり、また、飲食店で成功したいと思っているイタリア人が注目している食べ物でもあります。

街角にあるラーメン屋では、オシャレに身を包んだカップルが、お箸とレンゲでラーメンを啜る姿が、なんとも可愛らしく見えてくるのでした。

そんな日本好きのイタリア人。

日本からのお土産には期待が大きく、こんなものが欲しいと頼まれます。

意外に人気のある玄米茶。

香ばしさが良いのでしょうか、普通の緑茶より玄米茶の指定が増えています。

アニメのキャラクターがついている市販のお菓子や駄菓子は、気軽で美味しくお土産にぴったり。

お子さんにも人気があります。

イタリアで意外に少ない、ふわっとした感じのお菓子は、こちらで非常にウケが良く、高級な和菓子よりも人気が高いようです。

これ以外にも、日本語表記のTシャツが人気で、タトゥーに日本語を入れたいというイタリア人もいる程、人気のある日本文化。

私達が「日本人」だとわかると、途端に愛想が良くなるのを経験された方もいるでしょう。

それだけ、イタリア人が日本の文化に良い印象を持っているのだと、日々感じるイタリア生活なのです。