一番下は外す?男性スーツの正しいボタンの留め方まとめ(2つボタン・3つボタン・ダブル・スリーピース・座るときなど)

執筆者: colonna

男性のスーツを着こなす際、悩むのがボタンのかけ方。

かけ方一つで気崩し感が違いますし、お洒落なスーツも野暮ったく見えてしまうもの。

逆に普通のスーツでも、ボタンのかけ具合でこなれ感を出すこともできます。

 

今回は、ビジネスマナーとして通例のかけ方をご紹介します。

ビジネスカジュアルの場が増えている今日この頃ですから、きっちりと慣例に当てはまらないことも多いかもしれませんが、着こなしに迷った時や目上の人に合う際は、マナー通りにしておいて損はないでしょう。

 

 

シングル1つボタンの場合

スーツではボタンの数が少ない方がフォーマルとされているため、シングル1つボタンはフォーマルスーツの代表例です。

タキシードなどの正装でよく用いられます。

 

シングル2つボタンの場合

就職活動や一般サラリーマンがよく着ている、もっともスタンダードなタイプです。

 

ボタンは上だけを留めるのが通例です。

下までしめても構いませんが、大変真面目な印象となり、人によっては野暮ったく映ってしまいがちです。

普通は1つだけ留めるものですので、心配せずに開けてください。

 

基本、シングルスーツの一番下のボタンは飾りだと覚えておきましょう。

 

シングル3つボタンの場合
通常3つボタンタイプ

3つボタンスーツで一番スタンダードなタイプ。

基本は第1、第2ボタンのみ留めましょう。

 

段返りタイプ

アメリカン・トラディショナルとも呼ばれるタイプ。

ラベルが第1ボタンの下まで折り返っているデザインです。

こちらは真ん中だけを止めるのが通例。無理に上まで留めると襟が崩れますので注意をしてください。

 

ダブル4つボタンの場合

1つだけか、2つ留めるかですので、体型に合わせて調整をしてください。

略礼服のスタイルで使用されていました。

 

ダブル6つボタンの場合

クラシカルで英国風の印象を持たれるデザイン。

正面から見た時、左右に三個ずつ逆梯形型となっていますので、ウエストを細く見せる効果もあります。

 

基本的には第2と第3ボタンを両方留めます。第3ボタンだけ留める方法もありますが、非常にカジュアルとなりますので、着用シーンに合わせて留めるのが良いでしょう。

スリーピーススーツの場合

全て同じ布で仕立てられたスーツです。

ジャケット、ベスト、スラックスのセットで3ピーススーツとなり、どれか1つでも欠けた場合はスリーピースにはなりません。

 

とてもフォーマルで堅苦しいイメージを与えますが、本来スーツは全てスリーピースだったとも言われているほどですから、きちんとした格好であることに変わりはありません。

ベストを着込むため、保温を保つという意味でも優秀です。

暑かったら上着を脱いでシャツとベストになればいいですし、寒ければ上着を羽織りましょう。

 

中のベストボタンは全て留めましょう。代わりに上着のボタンは全て外してもOKです。

上着まで留めると、披露宴でも通用するようなフォーマルとなります。

スリーピースでも、一番下のボタンは飾りと見なします。

 

座る時のボタンは外すか

スーツは基本、立った姿勢を考慮されてデザインされているものです。

座るときにしわが寄ったり、窮屈になるようでしたら、遠慮せずボタンは全て外しましょう。

 

 

おわりに

 相手に失礼にならない程度に「こなれ感」を出したり、自分の体格に合うよう着こなしたりすることで、スーツの着方を覚えていきます。

間違った作法にならなければ、最近は比較的カジュアルな着こなしも増えています。

 

廉価版も増えてきているとはいえ、若い人でも上質なスーツを購入する方は少なくありません。

正しい着こなしをマスターし、誰から見ても「デキる男」を演出しましょう!

 
 

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