ママチャリでもっと早く!自転車サドルの正しい位置と漕ぎ方

執筆者: 岩田康裕 職業:自転車屋
はじめに

こんにちは、ワールドサイクルの岩田康裕です。

 

前回は、ママチャリとロードバイクの違いをお話ししました。

いよいよロードバイク購入も良いのですが、まずは、今あるママチャリでもう少しスポーティに走ってみませんか?

 

工夫するだけで、時速5キロは速く、楽に走れるようになります。

 

サドルを高くしよう

ママチャリでスピードが出ない原因。それは、サドルが低いことにあります。

サドルが低いと、脚全体の筋肉を生かしきれない上に、太ももの前側の筋肉ばかり使うので、脚が太くなる原因にもなります。



サドルの上げ方

そこで、サドルの下の細長い棒(シートポスト)を引き出してみましょう。

細長い棒を固定してあるレバーを緩め、サドルを引っ張り出します。


シートポストをよく見ると、マックスラインの印がありますので、これ以上は上げないようにして下さい。


 

サドルの高さ

高さの目安は、サドルに座った時、両足のつま先がギリギリ地面に着くくらいです。



ペダルをどこで踏むか

サドルを上げると同時に、ペダルを足の裏のどこで踏むかを意識します。

土踏まずやかかとではなく、つま先の方でペダルを踏むようにして下さい。

こうすることで、脚をより長く使うことができます。


サドルのどこに座るか

サドルのどこに座るかも、注意が必要です。

前の方にちょこんと座っては、これまた、太ももの前側の筋肉に負荷が集中します。

ドルの真ん中、できれば少し後ろ側に深く座るようにして下さい。


ママチャリは、ロードバイクよりサドルが前の方についているため、やや意識してサドルの後ろ側に座ります。

そうすることで、お尻から太もも裏側の、大きな筋肉を使うことができるのです。

 

 

走り出そう

サドルが高くなったことで、目線も高くなりましたね。

背筋を伸ばして、走り出しましょう。

サドルが低かった時と比べて、何だか軽く走れる気がしてくると思います。

 

おわりに

ちょっとしたコツで、ママチャリでもより速く乗りこなすことができます。

次回は、もっと軽く、速く走るための秘訣を紹介します。

 
 コラムニスト情報
岩田康裕
性別:男性  |   現在地:大阪府  |   職業:自転車屋

■得意分野
 輪行 / ツーリング / シクロクロスレース / ロードレース
■自己紹介
学生時代にサイクリング部に所属し、ランドナー(ツーリング用バイク)にテントや寝袋を積んで日本全国を走破。
卒業後は大型自転車販売チェーン店に入社。2年後、当時黎明期にあったネット通販サイトを立ち上げ、責任者として15年間担当。
現在はワールドサイクルのサイトデザイン、イベント企画、商品開発を担当。
より多くの方がもっと気軽に自転車を楽しめるように、毎月自転車講座を開催したり、各地で講演などを行っている。
■資格
日本サイクリング協会(JCA)公認サイクリングインストラクター 自転車組立整備士 自転車安全整備士
■ウェブサイト ワールドサイクル http://www.worldcycle.co.jp/
■ブログ  ワールドサイクルブログ http://blog.worldcycle.co.jp/

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