アスリートフードマイスターが解説!スポーツ試合前日の食事で気をつけるポイント5つ

試合や大会の前日、何を食べるべき?勝つために必要な栄養や食事を紹介。スポーツアスリートが知っておくべき食の知識。

執筆者: 佐々智雄 職業:野菜ソムリエ/アスリートフードマイスター
翌日力を発揮するには?試合前日の食事で気をつけたいこと

こんにちは、アスリートフードマイスターの佐々智雄です。

市民ランナーやサイクリストなど趣味で各地を飛び回ってスポーツを楽しむ人、全国大会や地方大会などで全国各地に遠征する学生アスリート。
個人で試合やイベントに参加する場合、試合前日の前泊になることがあるかと思います。

宿泊する宿で食事がついていない場合は、外食となりお店を探すことになりますね。

翌日の試合で力を発揮するためには、どんなものを食べると良いのか、その場合のメニューの選び方について、確認してみたいと思います。

 

 

試合当日にしっかり動くことの出来るための栄養を
まずは、エネルギー源を蓄える

一定時間運動を継続するようなスポーツの場合、スタミナ切れを起こさないようエネルギーとなる糖質を体内に蓄えておく必要があります。

サッカー、バスケットボール、バレーボール、野球などの球技、あるいはマラソン、自転車などの超持久系など、
運動の継続時間や強度は競技によって違うため一括りにはできませんが、少なくとも前日の食事においては、エネルギー源を蓄えることに重点を置きます。

意識して主食となる「ご飯」などの糖質を多めにし、脂質はなるべく控え目にして、できるだけ体重の増加を抑えつつ、糖質をエネルギー源として蓄えておきます。

 

必要なのは糖質だけではない

エネルギーを効率良く作り出すためには糖質以外にも必要なものがあります。
「ビタミンB群」や、「マグネシウム」のように糖質の「エネルギー代謝」に必要となるビタミン、ミネラルなども体の中に入れておく必要があります。


また、試合前の緊張によるストレスから、「ビタミンC」もいつもより消費され、失われやすくなっています。

残念ながら、これらのビタミンやミネラルは長い間体の中に留めておくことができません。
そのため、毎日のように頻繁に摂取する必要があるのです。
しっかり意識して摂るようにしましょう。

「たんぱく質」はそれなりに

たんぱく質については、調整期でトレーニング量が減るので、筋回復に必要な量も少なくてよい分、普段に比べて多めに摂る必要はありません。
その分をエネルギー補充のため糖質の摂取にまわしましょう。

たくさん食べるのではなく「PFC」バランスを考える

「糖質多め」にと言っても、食べる全体量を増やすということではなく、「PFCバランス」を変えると言うことです。

 

PFCとは

  • P … プロテイン(たんぱく質)
  • F … ファット(脂質)
  • C … カーボ(炭水化物)

 

具体的に言うと、「P」と「F」を少なく、「C」を多めにするということですね。

お腹一杯で動けない、そんな食べ過ぎの状態では体重増につながります。
よく噛んでゆっくりと食べて、「いつも通りの満腹感」を心がけましょう。

 

リスクのない食べ物を

きちんとエネルギーを産み出してくれる食べ物を摂ることと同時に気をつけるべきは、「体調を崩さない」ものを食べること。

「あたる」可能性のある「生もの」を食べない、また、ふだん口にすることがないものは、なるべく食べないことです。

アレルギーにも個人差がありますし、 食べ物への反応は個人によって様々です。
「初もの」がリスクとなる危険もあります。

食べ慣れない「ご当地グルメ」は試合が終わってから思う存分堪能しましょう。

 

おわりに

それでは、こういったことに気をつけて食事をしたい場合、どんなお店を選べば良いでしょうか。
次の記事で具体的な例をご紹介したいと思います。