砂糖不使用のヘルシーレシピ「甘酒シフォンケーキ」の作り方

砂糖不使用!「甘酒シフォンケーキ」の作り方を紹介。全く砂糖を使っていないので、甘さ控えめでヘルシー。体に優しいレシピ、是非作ってみてください。

執筆者: 佐々智雄 職業:野菜ソムリエ/アスリートフードマイスター

 

 

砂糖を使わないヘルシーシフォンケーキを作ろう!

こんにちは、アスリートフードマイスターの佐々智雄です。

以前の記事で、砂糖との付き合い方・摂取タイミングなどに書かせていただきました。
その際、「通常」の食事の中で必要な糖質をとる場合、 二糖類である砂糖よりパンやご飯などの「多糖類」から摂取する方が好ましいとお伝えしました。

 

多糖類は、ごはん、パンに含まれるでんぷんなどです。
多糖類は分子構造が複雑なので、消化吸収が緩やかになり、お勧めです。

 

それに比べ、同じ糖質でも「砂糖」は、分子構造が単純で消化の早いので、血糖値が上がりやすくなるのです。

 

糖質=悪ではない!アスリートフードマイスターが教える「砂糖(糖類)」の取り入れ方

 

今回はそれを踏まえ、甘味を砂糖ではなく甘酒で置き換えるレシピとして「甘酒シフォンケーキ」をご紹介したいと思います。

 

デザートやおやつになるのはもちろんのこと、下の写真のようにカットすれば、テーブルロールの代わりとして食事にもよく合います。

 

 

 

砂糖不使用!甘酒シフォンケーキのレシピ

ふわっと感に少ししっとり感の加わった甘さ控えめのシフォンケーキです。
甘酒、砂糖のどちらも使うものは多いと思いますが、これはまったく「砂糖」を使わないレシピです。

材料(17センチシフォンケーキ型分)
  • 卵 4個
  • 小麦粉 80グラム
  • 甘酒 100cc ※米と麹のみを使ったものをご用意ください。

 

  • 食用油 30cc
  • 塩 ひとつまみ

 

用意する道具
  • ホイッパー
  • ハンドミキサー
  • ゴムベラ
  • シフォンケーキ型
  • ボウル 2つ(一つは、30センチ以上の大きめサイズのもの)
  • シフォンケーキナイフ(なければ細くて長めのナイフ)」

 

作り方

1. 小麦粉が製菓用の細かい粒子のものでない場合は、あらかじめふるいにかけておきます。

 

2. 卵を割り、黄身3個分と白身4個分に分けて、それぞれ別のボウルに入れておきます。
とりわけ白身用については泡立てが必要なため、直径30センチ以上の大きめのボウルを使用してください。

 

このレシピでは、黄身がひとつだけ余ります。
自家製マヨネーズを作ったり、ご飯のお供に黄身の醤油漬けにしたりして、上手に消費してくださいね。

 

3. 白身を入れたボウルは、ラップをして「冷凍庫」に入れます。

メレンゲを作るまでの少しの間、急激に冷やしておきます。


4. 黄身を入れたボウル(A)の中の黄身をホイッパーでつぶし、甘酒の3分の2(66cc程度)を入れてしっかり混ぜます。

 

5. さらに食用油を入れ、しっかりと乳化させた後、小麦粉を加え、さらにホイッパーで丹念に混ぜます。

 


6. オーブンの予熱を170℃で開始します。

7. 白身を入れたボール(B)を冷凍庫から取りだし、塩ひとつまみを入れ、ハンドミキサーで攪拌します。

 

8. 白くなってきたら、甘酒の残り(約30cc強)を入れて撹拌します。

9. 角がしっかり立つ程度まで泡立てます。


泡立てすぎてポサポサにならないようご注意ください。


 

10. メレンゲ(ボウルB)の4分の1程度をAのボウルに入れ、ホイッパーでムラなく混ぜ合わせます。

 

11. Bのボウルに、混ぜ合わせたAのボウルの中身を戻し、ゴムベラを用いてボウルのまわりから大きく回すようにスピーディに混ぜ合わせます。


なるべく「少ない回数」で白い部分が残らないように混ぜるのがポイントです。

12. 一気に型に流し込み、型の真ん中の筒部分を押さえながら、トントン下に落として生地をならします。

 

13. 予熱したオーブンに入れ、170℃で30分焼きます。

 

 

14. 焼きあがったら、「すぐに」取りだして型を逆さにし、真ん中の筒の部分を支えにして冷まします。


 

15. 細いナイフで型との接地面を丁寧に切り、型からはずします。

 

 

16. 専用ナイフやパン切り包丁などで、ゆっくり押しつぶさないよう小分けにします。


普通の包丁を使う場合は、上部に刃先で切れ目を入れて、そこから包丁を前後に動かし、押し潰さないように切ります。 


 

なお、写真に添えてあるクリームは、カシューナッツと甘酒を使ったものです。

こちらも、砂糖不使用で作ってみました。

ポイントはメレンゲ作りと、ボウルの中身を合わせる部分
作業は、スピーディに!

白身を冷たく冷やし、しっかりしたメレンゲを作って、なるべく状態を変えないためにスピーディに作業を行います。

 

甘酒は分量を守って

甘酒は水分が多いので、たくさん入れてしまうとメレンゲがゆるく、まとまりにくくなってしまいます。

分量を守ってください。

 



また、ハンドミキサーの代わりにホイッパーで頑張ってもよいのですが、手際の勝負なので、スピーディに作業できるハンドミキサーを使ったほうが作業しやすいと思います。

甘味料の置き換えで、よりからだに優しく

甘いものを食べたいときに、甘味づけの材料を砂糖以外に置き換えることができるかと思います。

 

甘酒は発酵食材であるので、加熱しないで摂取するほうがより体には効果的に働きます。
ですが、工夫次第で十分砂糖の代用としてお菓子や調理の甘味づけにも使えるので、置き換えて使ってみると良いと思います。
砂糖に比べて甘みは少なくなる点、水分の多いことから、分量については工夫が必要です。

今回はより体に優しいレシピとしてご紹介させていただきました。
それでも、焼き菓子です。

油も使っていますので「食べ過ぎ」には注意してくださいね。

 
 

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