ゆるっとマクロビ真似してみて♪体調やメンタルを整える"ヘルシー食事"のポイント
マクロビオティックの考え方「身土不二(しんどふじ)」「一物全体(いちもつぜんたい)」を紹介。季節毎に自分の体の状態に合った食材を選んで、陰陽のバランスを保った食生活を!
こんにちは、薬剤師の宮本知明です。
皆さんは、普段の食事をどのように決めていますでしょうか。
なんとなく自分が食べたいものを作っている人が多いかもしれません。
そんな、お腹を満たすだけの食事ではなく、毎日の体調管理や心を整える、明日への活力になるような食事のヒントを、マクロビオティックからお伝えします。
東洋の思想の1つに、自然界には太陽と月、男と女、夏と冬のように「陽」と「陰」が存在し、これが調和することによって体も宇宙もバランスが保たれるという「陰陽調和論」があります。
これが崩れた時に病気になると言われています。
季節ごとの食材にも陰陽が存在しており、よく例に挙げられる、夏に収穫できるキュウリ・ナス・トマトなどは陰性度が高い野菜です。
夏野菜は体を冷やす効果があり、白砂糖や果物も体を冷やす極陰性の食べ物です。
一方、根菜類は体を温めてくれる陽性の食べ物です。
また、季節ごとに陰陽のバランスが違うことや、調理法、味でも陰陽が存在します。
ところが、現在では昔からバランスを保ってきた陰陽が大きく乱されています。
自然界の陰陽をきちんと受けとめ、食べ物の力を借りながら、自分の体の陰陽のバランスを保っていく生活をしていきましょう。
身土不二(しんどふじ)とは、「身体(身)と環境(土)はバラバラではありません(不二)」という意味です。
体は、食べ物を含め、空気、光、音、熱、湿気など、様々なものを環境から取り入れています。
適切な取り入れ方をしなければ、体は環境に適応することができません。
人がその場の環境に馴染むには、その土地柄、その季節に合った食べ物を摂ることが大切です。
その土地で採れたもの、その季節に自然に採れるものを中心に食べれば、暮らしている場所の気候・風土に適応し、季節の変化についていくことができます。
例えば、熱帯の作物や夏の野菜は、人間が暑さに対応しやすいような、身体を冷やし、ゆるめる働きのある成分が多く含まれています。
ですから、夏とは正反対の寒い冬に、熱帯産のバナナやパイナップルを食べたり、夏に採れるトマトやキュウリを食べたりすれば、身体は冷えて、具合が悪くなってしまいます。
一物全体(いちぶつぜんたい)とは、「一つのものを丸ごと食べる」という意味です。
1つのまとまりのあることによって、ビタミン・ミネラル・食物繊維がバランスよく含まれるようになります。
現実的に可能な範囲で構いません。
次のような食べ方を心がけてみませんか?
できるかぎり精白していないものを食べましょう。
米は、玄米や胚芽米で食べるのがお勧めです。
葉菜は、芯や根っこも工夫して食べましょう。
また、根菜はよく洗い、皮をむかずに調理しましょう。
もし、葉つきの根菜が手に入ったときは、葉も無駄にしないようにしましょう。
保存をするときにも、なるべく皮つき・根つき・根菜なら葉つきの、「全体」に近い形のほうが持ちが良いとされています。
小さなものは丸ごと食べてしまいましょう。
逆にいえば、丸ごと食べられない大きな動物や魚は、あまりたくさん食べないほうがいいということになります。
東洋思想の1つの考え方としてマクロビオティックの食事法をお伝えしました。
季節に合わせた食材選び、自分の体の状態にあった食材選びができるようになる方法の1つとして、栄養素とは違った視点で普段の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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薬剤師/ジェモセラピスト/漢方ソムリエ。病院薬剤師を経て“薬と共存しない生活”の念いからホリスティックな健康観と出逢う。現在は、新婚女性、新米ママさんを西洋医学・東洋医学・自然療法の良さを合わせた統合医療の知識をもった“ホリスティックな健康観を持つ女性”に育成する活動をしている。
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