京都土産にもおすすめの、夏の和菓子。五山の送り火にまつわる和スイーツ7選
こんにちは。京都で活動しております、和菓子ライフデザイナーの小倉 夢桜です。
京都の夏を代表する祇園祭が終わり、8月に入るとご先祖様を迎える準備が始まります。
その後、五山の送り火へと向かい、賑やかだった京都市内は、夏の終わりのような雰囲気へと変ります。
今回は、五山の送り火にまつわるお菓子を中心にご紹介させていただきます。
京の夏の夜空を彩る風物詩、五山の送り火。
お盆にこの世に帰ってこられたお精霊さんを冥界へ送る仏教行事です。
この送り火の起源は謎が多く、平安時代とも江戸時代とも言われています。
昔は五山以外にも、京都の山々で送り火が行われていたそうです。
夜空に浮かび上がる送り火を見ながら、お精霊さんとの別れを惜しみます。
この感覚は、京都に長年住んでいる方にしか分からない独特のものかもしれません。
どっしりとした山のカタチをした薯蕷饅頭に、『大』の焼印がされたお菓子です。
薄らと浮かぶ『大』の文字。
京都の夏が終わっていく寂しさを表しているかのようなお菓子です。
お精霊さんを冥界へ送る火を模った、鮮やかな色合いが印象的な葛製のお菓子です。
葛製のお菓子です。
こしあんと葛の間にはブルーの寒天が入り夜空が少し色味がかかり、どことなく現代的な雰囲気に仕上げられています。
その名の通り、花火を表現した羊羹と寒天で作られている、絢爛豪華なお菓子です。
花火が夜空に咲いた時の歓喜と同じように、初めてこちらのお菓子を見た瞬間には歓声があがることでしょう。
小豆羊羹で作られた黒い部分は花火を見物している人達の頭を表しています。
実際に手にとって召し上がっていただくと、素晴らしさをより一層感じていただけると思います。
金魚が昔懐かしい金魚鉢で泳いでいるかのような意匠です。
青々とした水草の隙間をぬって、泳いでいる金魚を時間を忘れて見ていたあの頃を思い出します。
夏らしく葛で仕上げられた清涼感のあるお菓子です。
浴衣を着て、日が暮れていく鴨川をのんびりと。
心地よい風を想像させてくれる外郎製のお菓子です。
今回は、五山の送り火にまつわるお菓子を中心にご紹介させていただきました。
他府県からは観光行事のように思われがちな五山の送り火ですが、京都住民にとっては、ご先祖様が無事に冥界へ戻られるための大切な行事です。
観光にお越しの方も心を安らかにして、ご先祖様の事を想い、送り火を見てはいかがでしょうか。
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京都五感処・京都Loversフォーラム代表。
『今だけ』『ここだけ』『あなただけ』をコンセプトにオフィシャルホームページ『きょうの「和菓子の玉手箱」』で京都の素敵な和菓子たちの世界を毎日お届け。
この2年間に自身が食べた和菓子の数は1000個を優に超える。
数々の和菓子を見て、食べて感じた経験を活かして、現在は和菓子関連のテレビ制作に協力。
みなさんに和菓子の素晴らしさを伝えて、より身近に感じていただけるような活動を目指しています。
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