七夕の和菓子が可愛すぎる!夏の京都、祇園祭に食べたい和スイーツ8選

夏のイベント、七夕。夏の京都のお祭り「祇園祭」でも親しまれている七夕和菓子をご紹介します。ひんやり美味しい和スイーツは、お土産にすると喜ばれること間違いなしです。

執筆者: 小倉 夢桜-Yume- 職業:和菓子ライフデザイナー・和菓子ライター
可愛い七夕の和菓子を、京都からお届けします

こんにちは、京都で活動しております、和菓子ライフデザイナーの小倉 夢桜です。

7月に入ると、京都市内では鱧の骨切りの小気味好い音が料理屋さんから聞こえてくるようになります。
そして、7月の京都で忘れてならないのが、日本三大祭りの一つである「祇園祭」です。
各鉾町の会所で、本番当日まで行われている祇園囃子の練習が聞こえ、気分は否が応でも盛り上ります。

 


今回は、祇園祭にまつわるお菓子を中心にご紹介します。


 

◆上用七夕

7月7日は、五節句の一つである「七夕の節句」。
織姫と彦星が、年に一度だけ天の川にかかる鵲(かささぎ)の橋で出会うとされている、ロマンチックな日です。

 

上用まんじゅうに天の川が飾られた、可愛らしいお菓子です。

 

◆若葉蔭

以前、テレビの朝の情報番組で放送され、全国的にも話題となったお菓子です。


こちらの写真が、その時のものです。
私が撮影して、情報提供をさせていただきました。


 

抽象的なお菓子ではなく、とても写実的な一目瞭然のお菓子です。
暑い夏にはピッタリな、見た目にも涼しげなお菓子です。

 

◆葛焼き

葛焼きは、夏の京都の代表的なお菓子のひとつです。
吉野葛に小豆あんを練り込み、枠に流して蒸しあげて、かたくり粉をつけて、程よく焼いたお菓子です。

祇園祭の時期になると、八坂神社のご神紋である「左三巴」と「木瓜の紋」があしらわれた意匠となります。

 

◆稚児提灯

そもそもは、山鉾町の方々が、祭りの客をもてなすための和菓子として特別に作られていた、貴重なお菓子でした。

 

ピンクのこしあんは、提灯の炎

祇園祭の際に、お稚児さんが山鉾町を回る際に手にする、提灯を題材にした意匠です。

 

ピンクのこしあんを提灯の炎に見たててあり、それを葛で包むことで、涼しさを演出しています。

白い練り切りで模られ(かたどられ)ているのは、八坂神社の神紋である五瓜紋です。


祇園祭ならではのお菓子です。


 

◆したたり

今では通年販売されていますが、昔は祇園祭の時期(7/13~7/16)にしか食べることが出来なかった、祇園祭とはとても縁の深いお菓子です。

 

「したたり」の由来

菊水鉾町にあった「金剛能楽堂」の庭内には、洛中名水一と言われる「菊の井」という井戸がありました。


祇園祭には、この「菊の井」にちなみ菊水鉾が建ちます。
菊水鉾は、「菊の露のしたたりを飲んで、七百年の長寿を保った」という中国の故事をもとに作られた鉾です。
その「したたり」にあやかり作られた、不老長寿のお菓子です。

 

口に入れると甘く、すっと溶けてなくなる…

琥珀色の宝石のようなお菓子は、口に入れると甘く、すっと溶けてなくなります。

祇園祭の暑い時期、疲れた体を癒してくれるお菓子です。

 

 

◆吉兆あゆ

優雅な装飾品に彩られた山鉾が立ち並ぶ、祇園祭宵山。
山鉾のひとつである「占出山(うらでやま)」で7/13~7/16まで販売されるのが、こちらのお菓子です。

 

 

「吉兆あゆ」の由来

こちらの占出山は、「神功皇后が、肥前国松浦で鮎を釣って、戦勝の兆しとした」という日本書紀の話を題材にした山です。

 

簡単に言えば、神功皇后が釣りをして吉兆を占ったわけです。
この「鮎」という漢字は、ここから生まれました。

その出来事をお菓子にしたのが「吉兆あゆ」です。

 

◆行者餅

祇園祭に縁のある和菓子は沢山ありますが、こちらの和菓子は、その中でも特別です。

 

販売日は、7/16の一日だけ。予約必須の霊菓

販売日が、7月16日だけのお菓子です。
もちろん予約が必要なのですが、その予約が毎年早々といっぱいになり、予約ができないほどです。

そのお菓子は、作業場を潔斎してから作るというほどの霊菓なのです。

 

 

無病息災を願う縁起菓子「行者餅」、その由来とは?

こちらのお店が創業された1806年(文化3年)、その当時、京都には疫病が流行っていました。
修験道であった創業者は、大峰山で修行中に、「こちらのお菓子を作るように」と夢の中でお告げを承けたそうです。


そのお菓子を作り、山鉾のひとつである「役行者山」にお供えをしたことで、疫病から逃れることができました。
それで、無病息災を願う縁起菓子として「行者餅」が誕生したとのことです。

 

山椒が入った白味噌と求肥を一緒に焼皮で包んだ、簡素なお菓子です。

七夕や京都祇園祭にまつわる和菓子をご紹介しました

今回は、祇園祭にまつわるお菓子を中心に、ご紹介しました。


京都では、ご紹介しきれないほど、多くの祇園祭にまつわるお菓子を見かけることができます。
祇園祭にお越しの際には、「和菓子」という少し違った視点から祇園祭を感じていただくのも、面白いと思います。

 
 コラムニスト情報
小倉 夢桜-Yume-
性別:男性  |   職業:和菓子ライフデザイナー・和菓子ライター

京都五感処・京都Loversフォーラム代表。
『今だけ』『ここだけ』『あなただけ』をコンセプトにオフィシャルホームページ『きょうの「和菓子の玉手箱」』で京都の素敵な和菓子たちの世界を毎日お届け。
この2年間に自身が食べた和菓子の数は1000個を優に超える。

数々の和菓子を見て、食べて感じた経験を活かして、現在は和菓子関連のテレビ制作に協力。

みなさんに和菓子の素晴らしさを伝えて、より身近に感じていただけるような活動を目指しています。

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