秋の京都を和菓子で味わう。手土産にしたい上生菓子6種類
こんにちは。和菓子ライフデザイナーの小倉 夢桜です。
二十四節気『霜降(そうこう)』となり、京都市内では木々が色づき始めてきています。
錦秋の京都までは、まだ少し時間がかかりそうですが、錦秋へ向かうこの時期は、多彩な色に溢れる京都の秋を楽しむことができます。
今回は、錦秋へ向かうこの時期ならではのお菓子を中心にご紹介をさせていただきます。
京都では、この時期になると様々な寺社仏閣で菊花展が行われます。
その中でも、大覚寺で行われる『嵯峨菊展』は少し趣きが異なります。
嵯峨菊とは、嵯峨天皇がこよなく愛された菊として有名です。
古典菊の中では、最も古い歴史を持つ菊。
独特の色合いに気品を感じるお菓子です。
心地よい秋空の下、京都市内を歩いていると、色づき始めた木々の様々な彩りに癒されます。
春に華やかな京都を演出してくれた桜も色づき、足もとを見れば落葉が。
その色づいた桜の様子を表現した、小田巻きんとん製のお菓子です。
大地から伸びる幹を茶色、そして様々に色づいた桜葉を柿色や朱色で表現しました。
こちらのお菓子は私がデザインをさせていただきました。
京都には数多くの銀杏並木があります。
その中でも、堀川寺之内の銀杏並木が色づくと圧巻の一言です。
その銀杏の葉が少し黄金色へと色づいてきました。
色づいた銀杏の葉を模った、お馴染みの外郎製のお菓子です。
茶道の千家三代目であります千 宗旦の命日(12月19日)を、1ケ月繰り上げて毎年11月19日に行われる『宗旦忌』。
千 宗旦は、千 利休の孫にあたる方です。
上京区・寺之内にあります今日庵には、全国より多くの同門社中の方々が参列されます。
今日庵には千 宗旦、手植えの銀杏が色鮮やかに黄金色に染まり、大きく高くそびえ立っています。
その銀杏を『宗旦銀杏』と呼び、この日にその実を使った『銀杏餅』が茶菓子として用いられます。
京都ではこの時期、銀杏餅を多くの和菓子屋で見かけることができます。
こちら菓銘の『つと』とは、万葉集や源氏物語にも使用されている山の土産を意味する『山土産(やまづと)』からきています。
山路の色づき始めた草木の葉を表現したお菓子です。
今回は、錦秋へ向かうこの時期ならではのお菓子をご紹介させていただきました。
多彩な色に溢れる京都の秋に想いを馳せながら、お菓子を愛でてみてはいかがでしょうか。
|
|
京都五感処・京都Loversフォーラム代表。
『今だけ』『ここだけ』『あなただけ』をコンセプトにオフィシャルホームページ『きょうの「和菓子の玉手箱」』で京都の素敵な和菓子たちの世界を毎日お届け。
この2年間に自身が食べた和菓子の数は1000個を優に超える。
数々の和菓子を見て、食べて感じた経験を活かして、現在は和菓子関連のテレビ制作に協力。
みなさんに和菓子の素晴らしさを伝えて、より身近に感じていただけるような活動を目指しています。
【京都Loversフォーラム】オフィシャルHP
http://kyoto-lovers-forum.com/
【きょうの『和菓子の玉手箱』】オフィシャルHP
http://wagashi-no-tamatebako.kyoto-lovers-forum.com/
【京都Loversフォーラム】facebookページ
https://www.facebook.com/kyoto.lovers.forum
【きょうの『和菓子の玉手箱』】facebookページ
https://www.facebook.com/wagashi.no.tamatebako
|
|