チョコレートの都、イタリア・トリノ。エスプレッソやシャンパンに合う、お勧めお土産スイーツ
チョコレートの歴史
チョコレートの原料であるカカオは紀元前から中南米で生産されており、お金や薬として代用されるほど珍重されていました。
このカカオの種は、1500年代にスペインの大陸探検家、フェルナンド・コルテスがアステカ帝国を征服した際に、スペイン王室に持ち帰ったのが最初と言われています。
その後、17世紀にフランス王室へ嫁いだスペイン王女が、チョコレートドリンクをベルサイユ宮殿へ持ち込んだことからヨーロッパ中の貴族にチョコレートブームが広がったのです。
しかし、すでに16世紀に当時サヴォイア公国の首都であったイタリアのトリノには、チョコレートが伝わっていました。
1500年代初頭にスペイン軍を指揮したサヴォイア公国の公爵がその功績を讃えられ、皇帝カルロス5世よりチョコレートを贈られたのをきっかけに、トリノにはたくさんのチョコレート店が生まれました。
そして18世紀にはヨーロッパ各地へ輸出されるようになり、多くのチョコレート職人たちもここで育っていきました。
こうしてトリノは、「チョコレートの都」と呼ばれるようになったのです。
現在のチョコレート文化
イタリアでは、チョコレートは昔からバールBAR(カフェのようなもの)で売られています。
現在ではスーパーマーケットでもたくさん売られていますが、他のヨーロッパ諸国のようなチョコレート専門店というお店はあまり見られません。
イタリア人は一日に何度もバールで濃いエスプレッソを飲みます。
このときにチョコレートを一粒二粒つまみます。そのため、ほとんどのチョコレートは一粒ずつ、カラフルな包装紙に包んで売られています。
多くはキャッシャーのところに置かれているので、好きなものを選んで支払う方式になっています。
イタリアのチョコレートは、ヘーゼルナッツを30%くらい混ぜるのが特徴ですが、トリノのあるピエモンテ州はチョコレートとヘーゼルナッツがとても有名です。
また、毎年10月には、中部イタリアの山上都市ペルージャ、チョコレート祭りが開催されます。
このお祭りはヨーロッパ最大で、様々なチョコレートや関連製品を販売するブースが立ち並び、種類も豊富でコンサートやイベントなども行われ、10日間続く楽しいお祭りです。
板チョコや様々なパッケージに入っている物もあり、種類も豊富でオレンジやレモンが入ったり、ナッツ類やキャラメル風味の物もまろやかです。
濃いエスプレッソや紅茶、あるいはシャンパンや辛口の白ワインにもよく合います。
ミラノのチョコレートですがイタリア全国で売られています。
イタリアへ行ったらぜひお勧めしたいチョコレートです。
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