フィルム写真を色々なテイストで現像しよう!現像の種類と特徴4選

執筆者: 山本穂高 職業:写真家/ロモグラファー
はじめに

こんにちは、写真家の山本穂高です。

前回の記事では、現在入手できる様々なフィルムを、その作例とともにご説明しました。

 

今回は、トイカメラなどのフィルムカメラを使う人には欠かせない「現像」について、その種類及び作例をご紹介したいと思います。

現像とは

「現像」とは、フィルム写真において、撮影されたフィルムを薬品(現像液)で処理して、フィルム上に画像を出現させること。

 

フィルムを使って撮影をしたら、必ずその後に現像の処理を行います。

その方法は、フィルムの種類、または撮影意図によって変わってくるのです。

 

主な現像方法

主な現像方法をご紹介します。

 

  • ネガ現像(C-41)
  • リバーサル現像(E-6)
  • クロス現像
  • 白黒現像

 

トイカメラファンが好きなクロス現像を除き、それぞれの現像方法は、フィルムの種類によってあらかじめ決められています。

 

現像後のデータ化も可能

それらの現像処理を行うことで、初めて撮影された像がフィルムに現れます。

その後、写真にプリントをしたり、スキャナーで読み取ってデジタルデータに変換することができるのです。

 

現像の種類と特徴

お手軽なネガ現像

「ネガフィルム」を使った場合に行う、現像方法。

 

現像後のフィルムは、明暗や色が反転したネガとなります。

発色やコントラストは鮮やか過ぎず、比較的落ち着いた物になるのが特徴で、トイカメラファンの間では、人気かつ定番の現像方法です。

 

特徴

  • 気軽に撮れて失敗が少ないお手軽な方法。
  • どの写真屋やラボでも大抵は対応可能。
  • 処理時間も早く(現像のみなら1時間程度)、料金が安い。

 

 

鮮やかな発色のリバーサル現像

「リバーサルフィルム」(ポジフィルム)を使った場合に行う、現像方法。

 

現像後のフィルムは、撮った時と同じ明るさ、色でフィルムに写ります。

鮮やかな発色、高いコントラストが特徴。

 

トイカメラファンの間では、この方法はあまり使われません。

 

特徴

  • 美しい発色を得られるが、露出は厳密さが求められる。
  • 通常は、外注のラボに出すため時間が掛かり、料金が高め。

 

 

斬新なクロス現像

前述した「リバーサルフィルム」を、ネガ現像(ネガフィルムを使った場合の現像方法)で現像する、特殊な現像方法です。

 

コントラストや、彩度の極めて高い画像になります。

フィルムの種類によっては様々な色傾向が生じ、時に「予測不可能な仕上がり」となることもあります。

 

これらの特徴を生かして、斬新でおもしろい作品を生み出すことができ、トイカメラファンの間で人気の方法です。

 

特徴

  • トイカメラ好きが狂喜する方法で、独特で斬新、かつ奇抜な結果が得られる
  • 対応可能な店が限られる。
  • 外注のラボに出すため時間が掛かり、料金は、通常は高め。

 

 

根強い人気の白黒現像

「モノクロフィルム」(白黒フィルム)を使った場合に行う、現像方法。

 

現像後、白と黒の2階調のみとなり、色情報のないフィルムになります。

 

色彩のあるカラー写真に比べて、陰影(黒と白)のみで表現する世界のため、その創作方法は独特であり、今も昔も根強い愛好家が多いです。

 

特徴

  • レトロ感、味わいのあるフィルムらしい写真が撮れる。
  • 通常は外注のラボに出すため時間が掛かり、料金は、通常は高め。

 

 

知っておくとより写真の仕上がりレベルが上がる

以上が、現像の種類とその特徴となります。


現像の種類によって、仕上がる写真が異なってくるということが分かりますね。

 

フィルムの特徴と同様、現像の特徴も知っておくことで、写真を撮る上でのイメージがより膨らみ、作品作りもますます楽しくなってきます。

 

 

おわりに

ご紹介した一部の現像方法は、対応するお店やラボが減ってきてはいますが、現在でも可能です。
もしご興味があったら、フィルムや撮影意図によって使い分けてみてはいかがでしょうか。

 

次回からは、具体的に、トイカメラを使った楽しい撮り方など、様々なテクニック等をご紹介していきたいと思います。

 
 コラムニスト情報
山本穂高
性別:男性  |   職業:写真家/ロモグラファー

hodachrome(ホダクローム)の名でさまざまな写真活動をしています。Lomo LC-AやHolgaなど、いわゆる「トイカメラ」と呼ばれるカメラを使っています。フィルムならではの「味わい深さ」、「レトロ感」に「独自のテクニック」を加えて、幻想的で不思議な世界の創造がメインテーマです。

【プロフィール】
1974年岐阜県生まれ。大学卒業後、趣味の写真撮影を生かすべくカメラマンとなる。さらにグラフィックデザインやイラスト等の分野でも幅広く活動も始める。2007年にトイカメラの代表格であるLomo LC-Aと出逢い、その魅力の虜となる。世界のロモグラファー・フォトグラファー達と研鑽を重ねながら、国内外を問わず写真展への参加、写真集・グッズ販売、写真講座・ワークショップ等、幅広く活動する日々を送る。

【撮影スタイル】
主にLomo LC-AやHolgaを使用し、さまざまなフィルムや現像方法、そして独自に考案したアナログならではの撮影技法を駆使して独創的で幻想的な写真を制作する。特に「多重露光」(重ね撮り)を用いた作品はhodachromeの代名詞的な作風のひとつ。主なテーマは、「日本の四季の美しさ」と「非現実な世界の創造」。

【最近の主な活動】
2011年8月 作品展「トイカメラ展 -幻想トラベル-」
2012年3月 「Fred Perry 60th Anniversary La Sardina」発売記念ギャラリー出展
2012年3月 「Fred Perry 60th Anniversary La Sardina」発売記念チャリティーTシャツ採用
2012年3月 中津川市デジタルカメラ教室講師
2012年4月 ロモグラフィーギャラリーストア・マドリード出展(スペイン)
2012年6月 「フィガロジャポン」掲載(2012.6月号)
2013年2月 「First Edition Restaurant Exhibition」出展(ロンドン)
2013年3月 作品展「Dream or Reality? in 名古屋」
2013年3月 hodachromeトイカメラ教室(名古屋)
2013年10月 「フィルムカメラの撮り方BOOK」(玄光社)掲載
2013年10月 作品展「Dream or Reality? in Malaysia」(マレーシア)
2013年10月 撮影会・フォトセミナーinマレーシア
2014年6月 作品展「Dream or Reality? in 自由が丘」
2014年7月 「Toy Tokyo」(Kingyo Books)掲載
2014年7月 作品展「30 pieces ~LC-A 30th Anniversary Exhibition~」
2014年7月 「hodachrome x gocchin トークショー ~LC-A+で撮影する多重露光の魅力、楽しさ、テクニック~」
2014年9月 「Hungry Eye」(イギリス)掲載 等

【受賞履歴】
2008年 カメラピープルみんなのまち採用
2009年 塩尻市観光ポスター採用
2011年12月 LomoGuru of the week
2012年 世界最優秀ロモグラファー2位
2012年 世界最優秀ロモグラフ1位・5位・11位
2013年 世界最優秀ロモグラファー8位 等

【著書】
「Dream or Reality?」、「Toycamera de 恵那・中津川」、「ナチュラル廃」、「トイカメラで撮った写真たち」、「四季折々の輪舞曲」等

【リンク】
hodachromeホームページ: http://www.hodachrome.com/
ブログ「Dream or Reality?」: http://hodachrome.blog10.fc2.com/
ロモグラフィー: http://www.lomography.jp/homes/hodachrome
Flickr: https://www.flickr.com/photos/hodachrome/
twitter: https://twitter.com/hodachrome2
Facebook: https://www.facebook.com/hodachrome

 おすすめ新着コラム
     

     写真・カメラのコラム

      このコラムに関するタグ