暗く映った写真を明るくしたい時は「露出補正」と「測光モード」!一眼レフ初心者でも綺麗に撮影するやり方を紹介

執筆者: 安念 余志子 職業:写真家
はじめに

こんにちは、写真家の安念余志子です。

 

前回は、一眼レフの基本的な使い方をご紹介しました。

その中で、初心者の方は初心者用プログラムで撮ると良いとお伝えしましたが、もう少しカメラを使いこなして綺麗な撮影をしたいと思っている方もいるかと思います。

 

今回は一歩進んで、露出補正についてお伝えします。

 

 

露出補正の使い方

背景が明るいところ(逆光)や白い被写体の場合では、写したい物が暗く写ってしまいます。

また、反対に暗い背景のところや黒い被写体では、明る過ぎて写る場合があります。

 

このような時は「露出補正」の出番です。

 

 

カメラの背面のボタンを押してみて下さい。のところです。

この画面は、あらゆる情報を表示しています。機種によっては「メニュー」を押してみて下さい。

カーソルを補正の方に回し、明るくしたい時は+(右側)へ、暗くしたい時は-(左側)に動かします。

 

 

ボタンがない場合は、+-と表示されたボタンを探して下さい。

一度撮影をしてみて画面を確認し、明る過ぎたり暗過ぎたりしたら、この露出補正を活用して下さい。

 

被写体の色による露出補正

被写体そのものが持つ色によっても露出補正が必要な場合があります。

これは花を画面いっぱいに写す場合などに参考になるかと思います。

 

  • 白・黄色・薄ピンク: +補正
  • 紫・赤      : -補正
  • 緑        : 補正なし

 

つまり黄色い銀杏は+補正が必要で、赤い紅葉は-補正が必要と言うことです。

明るい色は+暗い色は-と覚えておいて下さい。

 

フィルムの時代はかなり神経を使いましたが、今は写してすぐに確認できるので本当に便利です。

ただし白い部分が真っ白に飛んでしまわないように気を付けて下さい。

 

外でモニターが確認しにくい場合は、ヒストグラムを見る方法があります。

ハイライト警告機能でチェックするのも良いと思います。

 

測光モードとは

次に測光モードについてお話しします。

 

 

最も一般的なのは「評価測光」と言われるものです。

ファインダーの中の被写体・背景の様子などをカメラが平均的に判断してくれるので、ほとんどの撮影はこれで対応出来ます。

 

しかし、よりレベルアップするためには「中央部重点平均測光」「部分測光」をオススメします。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。徐々に難しくなってきましたね。

「露出補正」と「測光モード」で、暗い写真は明るく、明る過ぎる写真は程よく撮影しましょう。

本格的な写真撮影はまだこれからです。

 

次回は、いよいよ絞りとシャッタースピードの関係を説明したいと思います。

 
 コラムニスト情報
安念 余志子
性別:女性  |   職業:写真家

経歴:(社)日本写真家協会会員
実績:
2005年 第52回JPC全国展にて内閣総理大臣賞受賞
2008年 第15回前田真三賞受賞
2009年 キャノンギャラリー銀座・梅田にて写真展「心のスケッチ」
2010年 ミュゼふくおかカメラ館にて写真展「春はめぐりて」
2014年 リコーイメージングスクエア新宿にて写真展「光のどけき」
他個展多数開催
著書:「井波別院瑞泉の四季」「となみ野古寺愛歌」「春はめぐりて」