チンクエテッレ（Cinque Terre）とは、北イタリアのリグーリア海の断崖に沿って並んでいる、世界遺産に登録されている５つの村のことです。

 

イタリア語でチンクエ（cinque）とは「5」、テッレ（terre）は「土地、村」という意味です。

その歴史は11世紀ごろに、要塞として始まりました。海にそそり立つ断崖絶壁の平地のない土地で、人々は工夫を重ねながら住めるように土地を開拓し、急斜面を逆に利用しブドウ畑やオリーブ畑を作りました。

そんな人々の苦労が実り、D.O.Cに認定されたシャケトラ（Sciachetrà）という甘口の貴腐ワインが特産品です。時を重ねた人々の知恵と苦労の賜物であるこのワイン。生産量も少ないため非常に高額なワインですが、是非とも味わって頂きたいワインです。

 

今回はこのチンクエテッレの５つの村をご紹介します。

 

全ての村に電車の駅がありますが、本数が少ない場合がありますので、貴重な時間を無駄にしない為にも、事前によく時間を調べておかれることをおすすめします。

 

 

 

小さな自然港がなんとも可愛らしい村です。バカンスシーズンは村の玄関口とも言える港で、海水浴客が日光浴している景色が目に入ります。

 

 

小さなお土産屋さんが多いので、お買い物も楽しめます。

 

 

サンタ マルゲリータ教会は、港の西側にあります。とても落ちつついた雰囲気の教会で、窓から見える海が印象的です。

 

 

港の前の広場はカラフルな建物が立ち並び、カフェやレストランが軒を連ねています。

 

港の東側にドーリア城の塔があり、上るのは疲れますが、そこから見下ろす町の風景はとても綺麗です。

 

 

ちょっと休憩に、「Gelateria Stalin」で、手作りの本格イタリアンジェラートはいかがでしょうか？お店の外にはテーブルもあり、ゆっくり楽しめますよ。

 

 

 

 

 

チンクエ・テッレは海沿いにあるということで、やはり夏が1番賑わう季節です。

冬にはホテルやレストランも冬季休業に入り、どこか閑散とした寂しい雰囲気がある村が多いのですが、ここマナローラはぜひ冬に訪れて頂きたい村なんです。

 

 

鉄道の駅より町に入り、海に向かって坂道を下がり、海に面した遊歩道を右に行くと、村と海を見渡せるこんな景色に出会えます。 断崖の上を切り開かれた村だということが、一目で良く分かるパノラマスポットです。

 

 

12月8日～翌年の1月31日まで（もしくは2月初旬まで）、村の小高い丘の上に廃材を使って作り上げられた「プレゼーペ」と呼ばれる、キリスト誕生のシーンのジオラマが、午後5時30分より毎日点灯されます。

 

このプレゼーペを作ったのは、元鉄道員のマリオさん。

1961年頃より、毎日丘の上に廃材を運んでは、プレゼーペに登場する形を作り、配線をする。そんな地道な作業をコツコツと50年以上経て、丘の上に設置されたプレゼーペは、優しい光で丘一面に光り輝きます。

 

 

午後5時30分の教会の鐘を合図に少しずつ点灯していきます 。刻一刻と変わる夜空の色との共演です。 

 

  

 

今回はマリオさんとお会いすることができ、ご本人に案内頂きプレゼーペが一番キレイに見えるスポットから撮影できました。とても綺麗ですよね！

 

どこか優しい気持ちになるマリオさんのプレゼーペ。冬のチンクエ・テッレならではのスポットです。

 

 

フォカッチャが名物のリグーリアならではの、フォカッチャ屋さんをご紹介します。

 

周りのレストランが冬季休業で閉まっていた中、開いていたフォカッチャ屋さんです。

フォカッチャの上にピッツァのようにトッピングがされていて、とてもたくさんの種類がありました。

 

じゃがいも、パンチェッタとハーブがトッピングされたもの