上の3点など、黒人をモチーフにしているとはいえ、実にキュートで可愛らしく、そこに悪意のかけらもかけらも感じられません。

では、こちらはいかがでしょうか？

ここまで来ると、何と言うんでしょうか、悪ふざけと言いますか、調子に乗り過ぎと言いますか。

これは、ギターの部分が栓抜きになっている「栓抜きスタンド」です。

真っ黒い顔やイヤリングはまだしも、べローンと出した舌に、逆立った髪の毛というパンクロッカーのようないで立ちは、いかに悪意は無いとは言え、いろんなものがごちゃまぜになっており、大いなる誤解が感じられます。

この他にも「だっこちゃん」に代表されるような人形や玩具など、様々なくろんぼグッズがあったのですが、先のカルピスやタカラのロゴ同様、時代とともに姿を消していったようです。

しかし、そういったくろんぼグッズの殆どは、「蔑視」とか「差別」とか、そう言った意味を含んだものではなく、『誤解はあれど悪意なし』と言ったものではないかと思います。

現在の感覚から言えば、実にガサツで大雑把にも映りますが、いろんな規制や決まりごとに囲まれて、少々窮屈な日々を過ごしている現代人の僕らには、そんなガサツさが少し羨ましくもあります。