
水でメイクは落ちる?落ちない?ビオデルマなどで人気の「水クレンジング」の効果効能をおさらいしてみましょう。メリットデメリットを理解し、使い分けることも大切。
こんにちは、美肌アドバイザーのMaikoです。
少し前に話題になり、今ではスキンケアの新しい選択肢のひとつとなっている「水クレンジング」。
フランスでは当たり前のメイク落としの方法ですが、本当に水でメイクが落ちるのか、不安な方も少なくないのではないでしょうか。
水クレンジングがメイクを落としてくれる仕組みについてご紹介します。
クレンジングは、メイクの程度や肌質、肌の状態に合わせて、オイルタイプ・ミルクタイプ・ジェルタイプの選択が主流でした。
どれも、乾いた状態の肌に手でメイクと丁寧になじませて、その後は水やぬるま湯でしっかり洗い流すのがほとんどです。
しかし、この水クレンジングは、コットンなどに含ませてメイクを拭き取るだけで、その後の洗顔は不要。
顔の上でなじませる時間も、水で洗い流す時間も短縮できる、いわば時短アイテムとして注目されました。
製品によっては美容成分が配合されていて、化粧水も不要というものもあります。
もともとヨーロッパでは、拭き取りタイプのクレンジングが定番です。
水道水が硬水のため、ミネラルを多く含み、洗顔に不便でかつ肌にも良くないことや、不純物が混ざった水道水を肌に触れさせたくないためと言われています。
また、パリなどではファッションショー等が多く、メイクアップアーティストが迅速にメイクを落とすために使用しているアイテムとして紹介したことで人気が広がったともされています。
実際に、ヨーロッパやアメリカなどでは、化粧水は「トナー」として拭き取り用クレンジングの目的で使われることが多く、日本のように「保湿」を目的として作られたものはなかなかありません。
水クレンジングといっても、本当に水でメイクが落ちるわけではありません。
オイルタイプなど他タイプのクレンジングは、油分と界面活性剤の両方がメイクを落とすのに働きますが、水クレンジングでは油分はわずかな量しか配合されていません。
代わりに、多くのアイテムに界面活性剤は配合されています。
界面活性剤といえば拒否反応が出る女性も多いかと思います。
しかし、界面活性剤にも多くの種類があり、無添加と呼ばれる化粧品にも界面活性剤同様の役割を行う成分が含まれていることも。
クレンジング料や洗顔料など、洗浄アイテムに配合される界面活性剤も、実はそれほど肌に負担になるものではありません。
問題なのは、洗い方です。
メイクや汚れを落とそうと、必死になって擦ったり、時間を掛け過ぎたりすると、界面活性剤が、角質層内の水分を保つ「細胞間脂質(セラミド)」や「NMF(天然保湿因子)」も一緒に落としてしまいます。
オイルクレンジングはすぐにメイクとなじみサッと落ちますが、肌に必要な油分や保湿成分も奪って乾燥してしまうことも多くあります。
また逆にミルククレンジングは、含まれる水分や美容成分のためにメイクとのなじみに時間がかかったり、洗い流しに手間取ることもあります。
水クレンジングは、その難点を改善した方法ということができます。
ミセラのおかげでスムーズにメイクとなじみ、肌に戻ること無くサッと取り除けます。
保湿成分が配合されていることも多く、その後の乾燥も少ないでしょう。
楽チンで、しっかり落ちて、乾燥もしない。
まさにいいとこ取りのアイテムとも言えます。
拭き取るだけでサッとメイクが落ち、忙しい時は洗顔や保湿化粧水も不要でバタンキューできる。
完璧な時短アイテムのようですが、いくつか注意する点もあります。
拭き取りだけでメイクが落ちる仕組みのため、平均的なクレンジングよりも界面活性剤が多めに配合されていることもあります。
乾燥が激しいときや肌が敏感な方は、使用する際に注意しましょう。
また、コットンなどを使って拭き取るため、どうしても摩擦が生じてしまいます。
肌の摩擦は、乾燥やバリア機能の破壊、またシワやシミの原因にもつながってしまいます。
使用する際は、良質なコットンにクレンジングを「たっぷり」染みこませて使い、また、こまめにコットンを取り替えるようにしましょう。
しっかりメイクのときはオイルタイプ、乾燥が気になるときはミルクタイプなどと使い分けながら活用するのも良い方法です。
肌の状態や生活スタイルに合わせて、正しく選択しましょう。
忙しい私たちの生活をサポートする時短アイテムも、その仕組みと注意点をおさえて活用しなければ、肌によくないこともあります。
ご自分の肌の状態をしっかり見つめながら、正しく選択して新アイテムを活用していきましょう。
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