野菜ジュースに健康効果はある?実は、全く「ない」わけでもありません。しかしジュースだけでは野菜の栄養素は補えません。今回は野菜ジュースの賢い飲み方をご紹介します。

野菜ジュースって体に良いの?

嗜好品としてはもちろん、健康目的で野菜ジュースを飲んでいる方も多いでしょう。

しかし「野菜ジュースは健康への効果がない」という考え方が、最近広まってきているのも事実です。


今回は、野菜ジュースの効果について考えていきましょう。

 

 

生野菜ほどの栄養素は含まれていない!

野菜ジュースの成分を見ると、たくさんの野菜が入っていることが分かります。

しかし、生野菜と同じ栄養素が摂取できているのでしょうか。

 

食物繊維が少ない

野菜ジュースには、生野菜を食べた時よりも、ずっと少ない量の食物繊維しか入っていません。

水に溶けないタイプの食物繊維は、野菜ジュースを作る過程で大きく損なわれているのです。

 

ビタミンCも損なわれている

また、野菜ジュースを飲む目的の一つである「ビタミンCの摂取」ですが、これも、加工段階で損なわれることが分かっています。

 

濃縮や加熱の段階で、一部のビタミンCが損なわれてしまうのです。

 

野菜を食べる方が栄養がある

つまり、野菜ジュースは、加工前の野菜で食べるよりも、その摂取栄養カロリー量はぐっと減っています。

野菜ジュースにも効果はある?

「野菜ジュースは健康への効果がない」とする一方、「野菜ジュースも無意味ではない」とする説もあります。

 

 

ビタミンCは9割残っている

上であげた「ビタミンCの損失」ですが、確かに、ビタミンCは加熱することでその量を減らします。

 

しかし、1時間加熱しても減るビタミンCの量は10パーセント程度。

その損失量は、決して多くはありません。

 

加工するメリットもある

一部の栄養素(リコピンなど)は、加工することで吸収率が上がるとも言われています。

つまり、野菜ジュースが全く無意味な訳ではない、ということへの証拠にもなっているのです。

野菜ジュースは「サポート品」として飲もう!

以上から、野菜ジュースについての結論を導き出してみます。

 

野菜ジュースは、野菜その物の代わりにはならないけれども、栄養補助食品としては優秀である。

 

「野菜ジュースだけを飲んでいれば大丈夫」ということではありませんが「全く意味がない、ただの甘いジュース」という訳でもないのです。

 

食事と合わせて上手く活用しよう

野菜ジュースだけで、野菜の栄養素を得ようとするのは難しいでしょう。

しかし、野菜が足りなかった時などに、サポート的に活躍させるという認識を持っていれば、有用なアイテムと言えるでしょう。

 

その場合は、無添加・着色料なし・砂糖不使用など、余分な成分が入っていないものを選ぶようにしましょう。

 

 

おわりに

ちなみに、野菜ジュースは、調味料やスープの下地として使うことも可能です。

野菜の滋味が感じられる仕上がりになるので、ぜひお試し下さいね。

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