野菜ジュースに健康効果はある?実は、全く「ない」わけでもありません。しかしジュースだけでは野菜の栄養素は補えません。今回は野菜ジュースの賢い飲み方をご紹介します。
嗜好品としてはもちろん、健康目的で野菜ジュースを飲んでいる方も多いでしょう。
しかし「野菜ジュースは健康への効果がない」という考え方が、最近広まってきているのも事実です。
今回は、野菜ジュースの効果について考えていきましょう。
野菜ジュースの成分を見ると、たくさんの野菜が入っていることが分かります。
しかし、生野菜と同じ栄養素が摂取できているのでしょうか。
野菜ジュースには、生野菜を食べた時よりも、ずっと少ない量の食物繊維しか入っていません。
水に溶けないタイプの食物繊維は、野菜ジュースを作る過程で大きく損なわれているのです。
また、野菜ジュースを飲む目的の一つである「ビタミンCの摂取」ですが、これも、加工段階で損なわれることが分かっています。
濃縮や加熱の段階で、一部のビタミンCが損なわれてしまうのです。
つまり、野菜ジュースは、加工前の野菜で食べるよりも、その摂取栄養カロリー量はぐっと減っています。
「野菜ジュースは健康への効果がない」とする一方、「野菜ジュースも無意味ではない」とする説もあります。
上であげた「ビタミンCの損失」ですが、確かに、ビタミンCは加熱することでその量を減らします。
しかし、1時間加熱しても減るビタミンCの量は10パーセント程度。
その損失量は、決して多くはありません。
一部の栄養素(リコピンなど)は、加工することで吸収率が上がるとも言われています。
つまり、野菜ジュースが全く無意味な訳ではない、ということへの証拠にもなっているのです。
以上から、野菜ジュースについての結論を導き出してみます。
野菜ジュースは、野菜その物の代わりにはならないけれども、栄養補助食品としては優秀である。
「野菜ジュースだけを飲んでいれば大丈夫」ということではありませんが「全く意味がない、ただの甘いジュース」という訳でもないのです。
野菜ジュースだけで、野菜の栄養素を得ようとするのは難しいでしょう。
しかし、野菜が足りなかった時などに、サポート的に活躍させるという認識を持っていれば、有用なアイテムと言えるでしょう。
その場合は、無添加・着色料なし・砂糖不使用など、余分な成分が入っていないものを選ぶようにしましょう。
ちなみに、野菜ジュースは、調味料やスープの下地として使うことも可能です。
野菜の滋味が感じられる仕上がりになるので、ぜひお試し下さいね。
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